「これはもう見事としか言いようがない」
DeNAが阪神に完封勝ち。CSを争う4位広島との差を2に広げた。
DeNA先発の吉野光樹は阪神打線を5回までノーヒットに抑え込むと、ここまで阪神先発の青柳晃洋と村上頌樹の前に得点できなかったDeNA打線も6回、代打の宮﨑敏郎が値千金の2ランをレフトスタンドに叩き込んだ。吉野は6回まで無被安打無失点の快投を見せると、後を継いだ伊勢大夢と佐々木千隼もヒットを許さず最終回へ。しかし森原康平が近本光司に初安打を打たれ、一死後、森下翔太にも三遊間を破られピンチを迎えるが、最後は佐藤輝明を空振り三振に切って取り、2-0で勝利を飾った。
代打で決勝アーチを放った宮﨑敏郎に関して、30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した笘篠賢治氏は「やっぱりクライマックス(圏内)の3位に入らなきゃいけないDeNAの6回の宮﨑の1振りですよ。これはもう値千金のホームランになりましたよね。代打策も決まりました」と宮﨑のみならず三浦監督の決断にも高評価。
さらに「ワンアウト一塁で、ここは最低でもセカンドに進めたい。でもダブルプレイは避けたい。でもうまくいけばホームランを打ってほしいな。タイガースはホームランだけは避けたいな。そういうシーンですよね。そこでインサイドの際どいところを、大ファウルを打った直後に続けたインサイド、また同じような難しいコースを、腕をたたんで今度は切れないホームラン。これはもう見事としか言いようがないですよね」と打ち直した上での技術が詰まった一打を絶賛。最後に「この今日の勝利は、ものすごく価値のある勝利ですよね」とCS進出へ大きな1勝となったと頷いた。
連敗が避けたいゲームを頼りになるヒットメーカーの一打で勝利したDeNA。1日の広島との直接対決に弾みをつけた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』