「今日の失敗は村上投手にとって痛い1敗だった」
阪神がDeNAに完封負け。甲子園でのレギュラーシーズン最終戦を白星で飾ることはできなかった。
2位が確定している阪神は先発の青柳晃洋を3回で降板させ、4回からは村上頌樹を投入とCSを視野に入れた継投を披露したが、0-0の6回、3イニング目に入った村上が代打の宮﨑敏郎に2ランを被弾。打線もDeNA先発の吉野光樹の前に6回までノーヒットに抑え込まれ、後を継いだ伊勢大夢と佐々木千隼からもヒットを奪えず最終回へ。抑えの森原康平から近本光司と森下翔太にヒットが生まれ意地をみせたが、最後は佐藤輝明が空振り三振で0-2の完封負けとなった。
決勝被弾を許し11敗目を喫した村上頌樹に対し、30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した笘篠賢治氏は「これはある意味追加試験ですよ。ここで使えるかどうかっていう判断材料でね。CSで中継ぎであったり、あるいはやっぱり先発かというCSへ向けてのテストだと思うんですよ」と先を見据えた起用法とコメント。また宮﨑に許した被弾に「結果が全ての中でホームラン打たれたんですけど、僕はもうこのホームランを打たれる前、まだカウントがワンボールツーストライクだったんですね。で、ワンナウトランナー一塁でしょ。長打を食らってはいけない、ダブルプレーが取れたら最高という中では、アウトローというところをうまく使いながら、やっぱり長打を避ける、ゴロが打たせたらって考えるともう一球使ってもよかったんじゃないかなと。だから首振ってもよかったんじゃないかなと思いました。続けた配球に対しては打たれたという結果が全てなんでね」とインコースを続けた配球に首を捻った。
もう一人の解説者の五十嵐亮太氏は今季2回目の中継ぎ登板での連続失点に「正直、中継ぎで2試合連続っていうのは精神的にはきつくなってきますよね」と中継ぎ経験者として心中を察しつつ「投げてるボールに関してはいいところには行ってるんですよ。ただ、カウントを考えた時に、もう絶対甘く入っちゃいけない場面とか、 ここはボールにしなきゃいけない場面っていうのは投げる方もわかってるんですよ。で、中継ぎっていうのは、ミスが許されないところで投げるということを考えると、今日の失敗は村上投手にとって痛い1敗だったのかなという風に思います」とおもんばかった。
去年のMVP右腕のポストシーズンは、どのような起用法になるのか。岡田監督の采配にも注目したいところだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』