カープ愛を貫いた姿に「プロとして広島に戻ってきて、幸せな野球人生だったと思う」
広島・野村祐輔が5日、自身の引退試合で先発登板した。野村は初回、長岡秀樹に安打を許すも、並木秀尊を二ゴロ、丸山和郁と村上宗隆を二者連続空振り三振に打ち取ってマウンドを降り、13年間のプロ生活を締めくくった。
野村はプロ通算211試合全てで先発し、80勝64敗を記録。16年には最多勝利と最高勝率のタイトルも獲得した。広島一筋を貫きチームを支え続けた野村に対し、5日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも労いの声が多く上がった。
江本孟紀氏は「10年以上やるというのは立派なこと。故障などいろんなことに遭遇するので、長くやるのは大変」と述べると、高木豊氏は「僕がバッティングコーチをやっていた時、野村が登板する際はミーティングで、高めに球が浮いてくるまで我慢しろと言っていた。低めを打つと全てゴロになる。低めの制球が良いので、高めに浮くまで待てと言っていたが、浮いてこなかった。そのくらい制球の精度が良かった」とコーチとして対戦した印象を交えながら称賛した。
さらに江本氏が「先発投手としてポジションを守り続けたというのは、ローテーション投手だったということ。チームの中で一番柱になるので、首脳陣も使いやすい」と先発一筋で投げ抜いたことに言及すると、高木氏も「勝ち越しているというのが良い。勝利数の方が多いということは、先発としての仕事を全うしたという投手だ」と分析。「広陵高校出身で甲子園に出場し、明治大学を出てプロとして広島に戻ってきて、幸せな野球人生だったと思う」と語った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』