「普段こういう場面で投げてないんですけども本当によく抑えた」
DeNAが巨人に完封勝ち。日本シリーズ出場に向け、貴重な初戦をモノにした。
DeNA打線は4回、巨人先発の戸郷翔征から佐野恵太のソロで先制すると、7回には左腕の高梨雄平から代打の筒香嘉智が貴重なタイムリーで計2得点。投げては先発のアンソニー・ケイが6回を無失点で仕事を果たすと、後を受けた山﨑康晃、坂本裕哉、堀岡隼人、伊勢大夢の4人のリレーで巨人にホームを踏ませず、2-0で勝利を飾った。
7回から無失点リレーで勝利を呼び込んだDeNAのリリーバーに対して、16日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを努めた真中満氏は「森原(康平)投手がちょっと肩のコンディショニングが良くないっていうことでベンチに入ってなかったんですよ。で、8回に堀岡選手、そして9回に伊勢選手というところでした」とDeNAの内情を明かしつつ「堀岡選手は普段そんなにこういう場面で投げてないピッチャーなんですけども。ここもね本当によく抑えたなと思うんです」と称えると解説として出演した館山昌平氏も「こんな緊張する場面で、岡本選手に回るかもしれない、だけどそこを1イニングちゃんとゼロで帰ってきたっていうのは素晴らしいですよね」と2点差の8回、巨人の1番からの攻撃を抑えたことに意義があると強調。
続けて「試合でジャイアンツを抑えるという、もうすごい意気に感じたと思うんですよね。森原投手が今日はいなかったんですけども、状況でいけば山﨑投手を8回に投げさせることもできるわけじゃないですか。だけど、これは三浦監督のマジックというか、8回に持ってきたっていうのは、やっぱりこの意気に感じた何か違ったモノも出たんじゃないかなと思いますね」と指揮官の期待に応えたピッチングを称えた。
もう一人に解説者の仁志敏久氏も「まっすぐも良かったですし、フォークはもう元々いいので。ここ1イニングでしたけども、本当に思い切って投げてる感じはありましたね」と頷いた。
巨人戦力外からDeNA育成契約を経て支配下登録を果たした苦労人が、古巣に恩返しとともに苦しいチーム状況も救ってみせた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』