継投失敗についてもバッサリ「左打者の梶原をまず抑えるのが先決だった」
2連敗でファイナルステージ第3戦を迎えた巨人は18日、DeNAに1-2で敗れた。2回に岡本和真のソロ本塁打で先制するも、4回にオースティンの2試合連続の本塁打で同点に追いつかれる。さらに5回、二死三塁で迎えたオースティンに対して赤星優志が暴投。三塁走者・梶原昂希が生還し、これが決勝点となった。
接戦を落とし、3敗目で日本シリーズ進出へ崖っぷちとなった巨人。18日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では、5回のバッテリーミスに厳しい言葉が相次いだ。
谷繫元信氏が「オースティンの圧力が赤星の力みを生んだ」と語る一方で、笘篠賢治氏は捕手・岸田行倫に対して「それでも外角への直球を要求して、ここにくると考えるのではなくワンバンであったり、もしかしたらああいうこと(暴投)もあり得ると常に意識しながら、飛びついてでもあそこは止めなければいけない場面。もっと注意力があれば、止められたのではないかと思う」と一刀両断した。
続けて笘篠氏は「5回から赤星を登板させたが、その前の4回・二死一塁の場面で先発のグリフィンに代打を送っている。二死一塁から点をとるのは難しいので、点がとれなくてもグリフィンに打席に立たせる。5回に左打者の1番梶原をまず抑えるのが先決で、3番佐野恵太くらいまでグリフィンに頑張ってもらうべきだった。グリフィンにもう1イニング投げさせるという手はなかったのか」と継投策にも苦言を呈し、谷繁氏も「三浦監督の方が采配が上手くいっていた」と頷いた。
さらに齊藤明雄氏は「投手からすれば、一番乗っている打者を迎えてどうしても点をやりたくない。本来普通に投げている直球だと思うが、少し中指に力が入って引っかかってしまった。捕手もそこに来ていると思った球が、捕るときにすっと沈んでしまった」とそれぞれのミスを指摘。谷繁氏が「赤星の投げ終わりの指を見ると、パーになっていた」と手を広げながら述べると、齊藤氏も「普通は投げた後も直球の握りのままだが、パーになっていたということは振り切れていないということ」と赤星の緊張を解説した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』