「ほんとに意地と意地のぶつかり合いが見えた」
DeNAが巨人に粘り勝ち。ファイナルステージを勝ち抜き、日本シリーズへ進出を決めた。
DeNA先発のアンソニー・ケイは初回に四球や味方エラーも絡みいきなり失点すると、4回には戸郷翔征にスクイズを決められ序盤で計2点を献上。しかしDeNA打線は5回、ここまで抑えられていた戸郷から梶原昂希のヒットと森敬斗の三塁打で1点を返すと、代打のマイク・フォードもセンター前に運び同点とした。そのまま迎えた9回には、回またぎとなった菅野智之から二死三塁のチャンスを作ると、牧秀悟がレフト前にタイムリーを放ち勝ち越しに成功。9回は森原康平が締め、3-2で勝利を収めた。
決勝の一打を放った牧秀悟に関して、21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説として出演した高木豊氏は「あそこで打つか打たないか。もうそれだけだったと思うんですよね。菅野も本当に全集中を傾けて投げた球、それを打ち返した。そこにはもう何もないというか、もう執念と執念の戦いしかなかったですね。ここでどこに投げようが関係なく、やっぱり打った牧を称えたいですよね」とエースとキャプテンの勝負を分析。
もう一人の解説者の館山昌平氏は「シーズン中はなかなか得点圏打率も上がらなかった牧選手なんですけども、この場面で菅野投手も最高のボールを投げるわけです。1球前のストレートに対してそれを打ちにいった。強いストレートを打ちに行けた結果、スライダーにも飛びつけたっていうところが、何かほんとに意地と意地のぶつかり合いが見えたところだと思いました」と真剣勝負の醍醐味を実感していた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』