上田が1年目を振り返る
ロッテの秋季練習が22日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。
ドラフト1位・上田希由翔はプロ1年目の今季21試合に出場して、打率.259、7打点。プロ初昇格した時は10試合に出場して、打率.217だったが、2度目の一軍昇格となった6月14日からの打撃成績は11試合に出場し打率.286、4打点、6月28日のオリックス戦から4試合連続で安打を放つも、7月2日の日本ハム戦で足を痛め負傷交代。翌3日に一軍登録を抹消となり、その後一度も昇格することなくシーズンを終えた。
上田は「あんまり怪我するタイプじゃないなと思いつつも、たくさん試合をしていた中でダメージはあったなと思うので、防げた怪我だった。予防せずに取り組んでしまった自分に後悔していたなという感じですね」と反省した。
8月6日の西武二軍戦で実戦復帰してからの打撃については「自分の中で早く一軍に上がりたいと焦っていた部分があったんですけど、8月なかなか思うような結果が出ずに9月しっかり見直してやったらいい形ではできていたと思うので、何事も焦ってはダメだなと思いました」と、焦ったと話した8月はファームの月間打率.234だったが、9月のファーム月間打率は.307としっかりと復調した。
この秋は「チームとして取り組んでいるインコースの反対方向というのはやっていますけど、継続して意識しつつ、引っ張れるのはいつでも引っ張れると思うので、そこをもうちょっと極めてやっていきたい。守備も走塁も含めて全体的にレベルを上げられたらいいかなと思います」と、攻走守のレベルアップを誓った。
松川「とにかく全部強くする」
21年ドラフト1位の松川虎生は1年目の22年に76試合に出場したが、昨季は9試合、今季は2試合の出場にとどまった。
松川は「怪我が多かったので、何もできないシーズンだったなと悔しさと同じことを繰り返してやっているわけなので、そうですね、納得のいかない1年でした。情けなかった1年だなと思います」と故障に泣いた1年を振り返った。
この秋は「とにかく全部強くすることがすごく大事だと思うので、強くしながら、技術を高めてやっていければなと思います」と意気込み、4年目の来季に向け「しっかり自分のプレーを出せるように強い心を持ちながら試合に挑んでいければと思っています。この秋、冬でやっていきたいです」と覚悟を持って挑む。
友杉「人より振れないので、振り込むだけ」
2年目の友杉篤輝はプロ2年目の今季チーム日本人野手最多の125試合に出場し、一度もファームに落ちることなく一軍で戦い抜いた。
去年の秋季練習では課題だった左投手対策、2年目に向け色々な打ち方を試していたが、この秋は「シーズン中、色々バットの軌道を変えてみたんですけど、全然ダメだったので、一旦軌道を戻してみるのと、あとは振り込むだけです」とキッパリ。
その理由について、「シーズン中は途中から振れていなかったので、軌道が全然合わなかった。戻してみようかなと思っています」と説明した。
この秋、その先のシーズンオフの自主トレでは「軌道を意識しながら、あとは人より振れないので、振り込むだけかなと思います」と、とにかくバットを振り込むこと、バットの軌道を意識して打撃練習に励む。
取材・文=岩下雄太