「フォアボールがないのと、あとは先頭バッターを必ず取ってる」
DeNAがソフトバンクに快勝。今シリーズ初勝利を挙げ、対戦成績を1勝2敗とした。
DeNA打線は初回、ソフトバンク先発のスチュワートJr.から1点を先取したが、DeNA先発の東克樹も初回に近藤健介にタイムリーを浴び同点とされる。しかしその後は立ち直りを見せ、5回に桑原将志のソロと筒香嘉智の犠牲フライで2点の援護をもらうと、7回まで1失点の好投を披露しお役御免。打線は8回に戸柱恭孝のタイムリー二塁打で貴重な追加点を奪うと、8回は伊勢大夢、9回は森原康平のリレーで逃げ切りに成功した。
三浦監督も「なんといっても東が復帰戦でしっかりとゲームを作って、流れを渡さない投球をしてくれたのが大きかった」とヒーローインタビューで称えた東克樹に関して、29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説者として出演した館山昌平氏は「フォアボールがないのと、あとは先頭バッターを必ず取ってるんですよね。これがやっぱりクオリティスタートを1番セ・リーグで取ってきたピッチャーかなという風に思いますよね」と10安打を浴びながら最少失点に抑えた秘訣を明かした。
但し「普段見られないような、ちょっと高めに抜けるボールを打たれるとか、あとは詰まらせているんだけど(外野手の前に)落ちるのは、本来の調子ではない」と怪我明けで万全ではなかったとしながらも「要所を締める投球というかね、右バッターをほとんど、今宮(健太)選手以外を全部切って取れたっていうところが、今日のポイントだったのかなと思いますね」と分析。特に「山川(穂高)選手の場面、ほんとによくチェンジアップが低めに動いてるというところで、この辺りから本調子になってきたのかな」と3回一死から一塁での併殺打から乗ってきたとし、そこからは「大丈夫だと思ってからのギアの上げ方ですよね。高めの強いボールで、狙ったところでアウトが取れる。もうシーズン同様というか、怪我を感じさせない素晴らしいピッチングでしたね」と絶賛した。
もう一人の解説者の坂口智隆氏は「10安打されてても、ホークスにそんなにヒットが出ていたんだってぐらい、ゴロの欲しい場面で、やっぱりバッターにゴロを打たせる投球術をすごく感じましたね」と被安打数よりも安定感を感じたと感心した。
最後にMCを務めた高木豊氏が「野手って背中見てるんですよ。エースの。なんか不安を与えないピッチングができているっていうような気持ちを感じますから、なんとかこのピッチャーのためにって思いますからね。やっぱり素敵な男ですよ」とべた褒めして締めた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』