2024.11.03 18:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 11 | 終了 | 2 | 福岡ソフトバンクホークス |
横浜 |
柳田の豪快2ランで2点差に迫るも…
ソフトバンクは3日に行われたDeNAとのSMBC日本シリーズ第6戦に2-11で大敗。第3戦から悪夢の4連敗で日本一逃した。
先発の有原航平は3回4失点で降板。打線は相手先発・大貫晋一に3回まで無得点に封じられていたが、4点を追う4回に3番・柳田悠岐がバックスクリーン直撃の追撃2ランを放った。
ソフトバンク打線にとってはこれが、第3戦の初回に1点を奪って以来、実に30イニングぶりの得点。26イニング連続無得点だった1958年の巨人を抜き、日本シリーズワースト記録更新の連続無得点イニングは「29」で止まった。
柳田の一撃に続きたいソフトバンク打線だったが、5回以降はDeNA投手陣の前に再び沈黙。すると2点ビハインドで迎えた5回裏、3番手のスチュワート・ジュニアが一死満塁のピンチを招き押し出し四球と適時打で2点を失うと、なおも一死満塁で登板した4番手の岩井俊介も5番の筒香嘉智に走者一掃の適時二塁打を浴びるなど、ソフトバンク投手陣は5回だけで一挙7失点となった。
中盤の大量失点が響き、2-11の大敗で日本シリーズ敗退。前身のダイエー時代含め、日本シリーズは2017年からの4連覇を含む出場8連覇中だったが、敗退は巨人に2勝4敗で敗れた2000年以来、実に9シリーズぶりとなった。
3日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では、“悪い流れを止められず”と題し5回裏のソフトバンクの継投策にフォーカス。解説者として出演した真中満氏は中継ぎで待機していたスチュワートの投入については理解を示しながら、「DeNAは5回表に(普段先発の)濵口がしっかりと抑えた。タラレバですけど、5回裏にスチュワートが抑えてゲームが締まれば、まったく分からない展開だったと思う。だから5回の表・裏が、この試合の分岐点だったと思って見てました」と振り返った。
スチュワートが踏ん張れず再び4点ビハインドとなり、ソフトバンクベンチはドラフト2位の岩井を投入。番組MCの岩本勉氏は『この大一番でしかも満塁で声をかけるのやめてくれよ…』と言いたくなるような場面だった」と新人右腕の心境を代弁した。
そして岩井も踏ん張れず悪夢の1イニング7失点。これについて2015年にヤクルトの監督として日本シリーズを経験している真中氏は「結果論ですが」と前置きしつつ、「(岩井は)今シーズン終盤から中継ぎ投手として非常に頑張っていたピッチャーでは確かにあるんですが、この場面って絶対に、もう1点もあげられないケースでもあるんですよ。ですから僕はここで、タラレバですけど負ければ次の試合はないわけですから、ヘルナンデスとかをつぎ込んで5回、6回と行かせる。そのあとも第7戦は考えず、オスナとかいいピッチャーからどんどんつぎ込んでほしかった」と力説した。
ソフトバンクは第3戦から3連敗を喫していたこともあり、勝ちパターンのヘルナンデスとオスナは揃って登板した10月27日の第2戦から雨天順延も含め、中6日間登板なしの状況だった。真中氏は「最終的に(9点ビハインドの)7回にヘルナンデスは投げているので、負ければ終わりという日本シリーズの戦い方として、結果論ですけど岩井のところではまだ4点差だったので、終盤の逆転の可能性を残すためにもヘルナンデスで行ってほしかったなという思いはちょっとあります」と私見を述べた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』