NPB通算136勝、沢村賞2度の右腕にエンゼルスが興味
巨人から海外FA権を行使しMLB移籍を目指している菅野智之投手(35)について、ロサンゼルス・エンゼルスが興味を示していると現地時間19日、MLBネットワークのジョン・モロシ記者が報じた。
『MLBネットワーク』内の番組に出演した同記者は、菅野を2017年のWBC準決勝でアメリカ代表相手に好投を見せた投手として紹介。注目している球団としてエンゼルスの名を挙げた。さらに、同じく30代中盤でMLBに挑戦し、ドジャースとヤンキースで通算79勝を挙げた黒田博樹氏を引き合いに出し、「菅野と黒田は多くの共通点があると思う」と話した。
米サイト『トレード・ルーマーズ』も菅野に興味を示している球団の1つとしてエンゼルスを挙げた。今季のエンゼルス先発陣は30球団ワースト3位の防御率4.97を記録。開幕投手を務めた左腕パトリック・サンドバルは左肘手術の影響により来季の大半を欠場する見込みとなっており、先発投手不足に悩むチームに適した補強になると伝えた。
また、同記事において、エンゼルスのアート・モレノ球団オーナーは2011年を最後に先発投手と4年以上の長期契約を結んでおらず、年齢面から長期契約となる可能性が低い菅野はチーム方針に合致すると説明。エンゼルスは魅力的な短期契約をオファーするのに十分な資金力を有していると続けた。
今季のエンゼルスは球団ワーストの99敗を喫し、25年ぶりに地区最下位に沈んだ。今オフはワールドシリーズ終了翌日に2019年のアメリカン・リーグ本塁打王ホルヘ・ソレアをトレード獲得。さらに、先発投手のカイル・ヘンドリックス、捕手のトラビス・ダーノーらを獲得するなど積極的な補強が続いている。