CS・MVPキャッチャー
DeNAの戸柱恭孝捕手が20日、球団事務所にて契約を更改。「去年4年契約していたいたいただいたので、2年目の来年も変わらず」と現状維持でサインした。
CSではMVPに輝くなどの活躍に、球団からも「今年本当に頑張ってくれたっていう言葉と、ベテランとしての姿を見せてもらったという、僕にとってはすごい嬉しい言葉をいただきました」と労われたと明かし「また頑張りたいなという気持ちになりました」と気を引き締めた。
チームは26年ぶりの日本一に「終わりよければ全てよしじゃないですけど、最後本当にああいう形で終われたので、僕自身もですけど、選手全員と裏方さん含めてみんなが本当に報われた1年だったなって思います」と素直に喜びを表現。勝ちきれた要因には「プレーボールから全員が最後まで集中したというか、みんながその1球を追いかけてたというか。短期決戦の前からですけど、負けられない3、4位争いの時から徐々にできてきてて。今までだったら大事な試合でいいところまで来て負けるってのがあったんですけど、それは今年はそこで勝ち切ったり、(日本シリーズ)2連敗の状況から連勝したりとか。一球に対して最後まで諦めずに、みんなが集中してるところが今までにない感じだったかなとは思います」と徐々にチームの集中力が増したことと言い切った。
自分自身についても「なかなか夏場まではバックアップで出場機会はあまりなかったんですけど、毎日やるべきことはやった結果、最後の9月、CSから(マスクを)被らせてもらってああいう形になった」と充実した表情を浮かべ「本当に僕自身もね、ちゃんと信じて出番が回ってくるって思いで1年間やってきたので、本当に続けてよかったなって思いました」と毎日早出でハードトレーニングを続けたことが昇華したと告白。そのうえで「本当にいろんな人に言われたんですけど、ベテランとしての新しい姿、これがベテランの仕事だなという声もかけていただいたので、また続けていこうかなと思いますし、自分自身もしっかり頑張っていきたいなと思います」と鍛錬を続けていくと宣言した。
また「キャッチャーがしっかりすれば、これだけチームがしっかりするっていうのは本当に思ったので、僕含めてあとみんなで頑張っていきたい」とし「今年は(山本)祐大があれだけチーム引っ張って頑張ってくれましたし、(松尾)汐恩も成長率、伸びしろがすごいので。競争は大事なんですけど、キャッチャーみんながレベルアップしてきたら、本当にチームとして束になって強くなるので。自分の思ったことはしっかり伝えて、彼らがいいプレーできるように、今年以上にまた来年やっていかないといけないなと思いはあります」とキャッチャー陣全員でチームの底上げを狙う目標も掲げた。
最後に「今年はもう終わったので。来年はもう必ずリーグ優勝するっていう目標に対して、僕もそこに向けて全力でやっていきたいな思います」と目を光らせた戸柱恭孝。影に日向にチームを支える大黒柱は、来年も存在感を見せつける。
取材・文・写真:萩原孝弘