パドレス・松井裕樹(写真=GettyImages)

◆ データで振り返る!メジャー日本人選手の2024年

▼ 第6回・松井裕樹

 ゴジラ、リトルに続く“第三の松井”がついにメジャーの舞台に立った。

 かつて夏の甲子園で大会新記録となる1試合(9回)22奪三振をマークした松井裕樹である。楽天で通算236セーブを挙げた左腕は、昨季オフに海外FA権を行使。5年総額2800万ドル(当時のレートで約40億円)でパドレスと契約を交わした。

 174センチ、74キロと投手としてかなりコンパクトな松井は、楽天時代の10年間で通算501試合に登板。勤続疲労に加えて、メジャーの公式球への対応に苦労した過去もあり、メジャーでのフルシーズン稼働は疑問視されていたが、負傷者リストに入ることなく1年目を完走してみせた。

 ルーキーイヤーは、チーム2位の64試合に登板し、4勝2敗、防御率3.73。セーブは一つも挙げられなかったが、9個のホールドを記録した。

 オールスター前後の成績を比較すると、前半が3勝2敗、防御率3.79、後半は1勝0敗、防御率3.63。防御率はほぼ変わらなかったが、当初苦しんだ制球に大きな改善が見られた。

 9イニング当たりに与えた四球の数を比べると、前半は5.13と、やはりメジャーの公式球に手こずっていた印象。ところが、後半は1.61まで良化させ、適応能力の高さを見せた。

 ただ、一方で前半に2本しかなかった被本塁打数は後半に入ってから6本に増加。四球の数は減ったものの、制球力を改善させた弊害が顕在化したといえるだろう。

 1年目を防御率3.73で終えた松井だが、仮に来季は防御率が大幅に改善するかもしれない。というのも、今季は自身が降板時に塁上に残した走者が生還する確率が異常に高く、17人の走者のうち7人が松井の失点に計上されていた。

 一方で、松井自身は登板時に27人の走者を背負っていたが、そのうち生還を許したのは僅か5人だけ。つまり、リリーバーに求められる“火消し役”を見事に演じていたということになる。

 また、渡米前に最も懸念されたあの問題もすぐに解消してみせた。楽天時代は投球間に30秒前後かけていたと言われるほど、松井の間合いの長さは大きな課題の一つだったが、ピッチクロック違反を取られたのはメジャーデビュー戦の先頭打者に対しての1球が最初で最後だった。

 楽天時代は特に走者を背負った場面でより長い間合いを取っていた印象もあるが、メジャー1年目は走者ありの場面で被打率.188、得点圏時も.163と相手打者を抑え込んでおり、ここでも適応力の高さを見せた。

 ポストシーズンでは、ドジャースとの地区シリーズで1イニングを投げたのみに終わったが、その空気を味わえたのは大きな収穫となったはずだ。来季はさらに重要な役割を担ってチームの地区優勝に貢献したい。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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