1対4の大型トレードで先発ローテーションを強化
現地時間11日、吉田正尚の所属するボストン・レッドソックスがシカゴ・ホワイトソックスとのトレード成立を発表。ギャレット・クロシェ投手(25)を獲得し、対価として有望株4選手を放出した。
クロシェは2020年のドラフトで球団1巡目指名を受けてホワイトソックスに入団し、同年にMLBデビュー。2022年に左肘のトミー・ジョン手術を受け、昨季途中に復帰した。今季から先発に転向すると、32試合で6勝12敗、146回を投げて防御率3.58、アメリカン・リーグ4位の209奪三振をマーク。7月にはキャリア初のオールスターゲーム出場を果たし、アメリカン・リーグのカムバック賞を受賞した。
レッドソックスは2026年シーズン終了時までクロシェを保有することが可能。2023年ドラフトの球団1巡目指名のカイル・ティール捕手、今夏ドラフトの同1巡目指名のブレイデン・モンゴメリー外野手、球団内11位有望株のチェース・メイドロス内野手、同14位有望株のウィケルマン・ゴンザレス投手をホワイトソックスに放出した。
3年連続でポストシーズン進出を逃しているレッドソックスは今オフ、FA市場でブレーク・スネルやマックス・フリードの獲得を目指していたが、スネルはドジャース、フリードは同地区ヤンキースへ移籍。目標としていた先発投手補強を大型トレードにより実現させた。
レッドソックス先発陣は今季チーム最多14勝のブライアン・ベロ、オールスターゲーム初出場を果たしたタナー・ホウク、チーム最多イニングを消化したカッター・クロフォードという3人の右腕が中心になっていたが、新たに左腕のクロシェが加入。さらに来季途中には、元ホワイトソックスの右腕ルーカス・ジオリトが右肘手術からの復帰を予定している。