DeNAのセットアッパー・伊勢大夢が契約更改に臨み「16%ダウン」の推定9200万円でサインした。
今シーズンは途中離脱もあり、37登板でホールドポイント20、防御率3.62の数字だが、ポストシーズンでは9試合で無失点と存在感を示したが「チームの査定なのでしょうがないです」とし「それでもインセンティブは残してもらえたんで。そこは感謝はしてます」と納得。続けて「嬉しいことの方が強い。26年ぶり、僕の生まれた年以来の日本一を取れたので、そこは個人的にもチーム的にも大きな成長に繋がるんじゃないかな」と頷いた。
但し約2ヶ月の離脱から復帰後「結局、僕は最終的にそこ(セットアッパー)のポジションに戻ったってことは、他の選手が打たれてるわけなんで。チームが勢いつく時に落としてるゲームあり、リリーフ側の責任ではあると思いますし、そこにずっといられなかったのが1番大きな責任なんで。そこは悔しいです」と完走できなかったことには表情を曇らせた。
プロ入りして5年。238試合登板中先発は1回のみだが、来シーズンは「先発希望を出しました」と明言。球団からは承諾はされたものの「6人のうちの1人じゃダメだよって。それならリリーバーやってくれと」結果次第ではリリーフに戻る可能性も示唆した。
志願理由は「僕がいない間もリリーフの選手やってるの見て、なんか彼らの方がリリーバーとして魅力的に感じたというか。リリーバーとしてマウンド上で100パーセント出せる力ををちゃんと出してる選手を見て、自分の投球にリリーバーとしての思いと違う方向に行ってる気がして…圧倒できてる感じもないですし」と告白。さらに「コントロールが年々良くなってきて。それはリリーバーとしてよりも、先発としての方が活かせるんじゃないかと。1イニングあたりの球数も年々減らせてると思いますし。その思いが去年ぐらいからあったんですけど、今年ファームに落ちるタイミングで思ったほど投げる体力はあると思えました」と説明した。
先発としてのスタイルは「最近斎藤隆さんとお会いしたとき『今持っている真っ直ぐ、スライダー、フォークをまず磨け。今持ってる球種がもう1段階上に行ったらヘナチョコのカーブでもスイングすると言っていただいて。全然通用するからと後押ししてもらって自分の方向見つかったなと思えました」と昨年までのピッチングコーチの言葉にも勇気をもらったと上を向いた。
そのうえで「後輩の吉野(光樹)も今先発やってますけど、竹田祐とかそこら辺と争ってるようじゃ、先発やらしてもらえないので」と立ち位置も把握し「ウチだったら東(克樹)さんやジャクソン、ケイ。ここに割って入らないと僕は先発やらしてもらえないので。まずはそこに近づいて先発でもいけるなって思わせないといけない。ウチのエースは今、東さんですけど、日本人で左右で引っ張れるぐらいやっていくっていう目標は持ってます」と並々ならぬ決意を示した。
絶対的セットアッパーから先発の軸へ。6年目の剛腕はしたたかにその座を狙う。
取材・文・写真:萩原孝弘
今シーズンは途中離脱もあり、37登板でホールドポイント20、防御率3.62の数字だが、ポストシーズンでは9試合で無失点と存在感を示したが「チームの査定なのでしょうがないです」とし「それでもインセンティブは残してもらえたんで。そこは感謝はしてます」と納得。続けて「嬉しいことの方が強い。26年ぶり、僕の生まれた年以来の日本一を取れたので、そこは個人的にもチーム的にも大きな成長に繋がるんじゃないかな」と頷いた。
但し約2ヶ月の離脱から復帰後「結局、僕は最終的にそこ(セットアッパー)のポジションに戻ったってことは、他の選手が打たれてるわけなんで。チームが勢いつく時に落としてるゲームあり、リリーフ側の責任ではあると思いますし、そこにずっといられなかったのが1番大きな責任なんで。そこは悔しいです」と完走できなかったことには表情を曇らせた。
プロ入りして5年。238試合登板中先発は1回のみだが、来シーズンは「先発希望を出しました」と明言。球団からは承諾はされたものの「6人のうちの1人じゃダメだよって。それならリリーバーやってくれと」結果次第ではリリーフに戻る可能性も示唆した。
志願理由は「僕がいない間もリリーフの選手やってるの見て、なんか彼らの方がリリーバーとして魅力的に感じたというか。リリーバーとしてマウンド上で100パーセント出せる力ををちゃんと出してる選手を見て、自分の投球にリリーバーとしての思いと違う方向に行ってる気がして…圧倒できてる感じもないですし」と告白。さらに「コントロールが年々良くなってきて。それはリリーバーとしてよりも、先発としての方が活かせるんじゃないかと。1イニングあたりの球数も年々減らせてると思いますし。その思いが去年ぐらいからあったんですけど、今年ファームに落ちるタイミングで思ったほど投げる体力はあると思えました」と説明した。
先発としてのスタイルは「最近斎藤隆さんとお会いしたとき『今持っている真っ直ぐ、スライダー、フォークをまず磨け。今持ってる球種がもう1段階上に行ったらヘナチョコのカーブでもスイングすると言っていただいて。全然通用するからと後押ししてもらって自分の方向見つかったなと思えました」と昨年までのピッチングコーチの言葉にも勇気をもらったと上を向いた。
そのうえで「後輩の吉野(光樹)も今先発やってますけど、竹田祐とかそこら辺と争ってるようじゃ、先発やらしてもらえないので」と立ち位置も把握し「ウチだったら東(克樹)さんやジャクソン、ケイ。ここに割って入らないと僕は先発やらしてもらえないので。まずはそこに近づいて先発でもいけるなって思わせないといけない。ウチのエースは今、東さんですけど、日本人で左右で引っ張れるぐらいやっていくっていう目標は持ってます」と並々ならぬ決意を示した。
絶対的セットアッパーから先発の軸へ。6年目の剛腕はしたたかにその座を狙う。
取材・文・写真:萩原孝弘