MLB断罪「許容される一線をはるかに超えていた」
昨年のワールドシリーズ第4戦で、ドジャースのムーキー・ベッツ外野手(32)の守備を妨害したヤンキースファン2人が、メジャーの全球場と関連施設への入場を無期限で禁じられたと、10日(日本時間11日)にMLB公式サイトなどが報じた。
件の蛮行が起こったのは昨年10月29日(同30日)にヤンキー・スタジアムで行われたヤンキース対ドジャースのワールドシリーズ第4戦。1回裏に右翼を守っていたベッツが右翼フェンス際へのファウルボールを捕球しようとした際、最前列にいたヤンキースファン2人が、ベッツのグラブから無理矢理ボールを強奪するという妨害行為を行った。
危険な妨害を行った2人は即座に退席処分。2人とも年間シーズンパスの保持者だったが、その場で第5戦の観戦も禁止されていた。
MLB機構は改めて「あなたたちは故意的に選手をつかんでプレーを妨害し、選手の健康と安全を危険にさらした。ファンの行動として許容される一線をはるかに超えていた。あなたたちの行為に基づき、MLB機構はあなたたちをMLBすべてのスタジアム、オフィス、その他の施設への入場を無期限に禁止する。また、MLBが主催、もしくは関連するイベントへの参加も禁止する」と処分を発表。2人には文書で通達したという。
幸い、この交錯でベッツにケガはなく、ドジャースは通算4勝1敗でワールドシリーズ制覇を達成。ベッツは後日、配信番組で「彼らがボールを捕ろうとする気持ちはわかる。でも、彼らは僕のグラブからボールを奪おうとした。ボールを投げつけようかと思ったけど、『何もしてはいけない。ライトのポジションに戻るべきだ』と自分に言い聞かせたんだ」と、問題のプレーを振り返っていた。