殿堂入りが注目されるCC・サバシア(写真=GettyImages)

 2025年度の米国野球殿堂入り投票結果の発表が、現地時間21日(日本時間22日)に迫った。イチローとともに殿堂入りを果たす可能性のある候補を全3回にわたって挙げてきたが、最終回は左腕のCCサバシアだ。

 198センチ、136キロの巨体を揺らしながら剛球を投げ込んでいた印象の強いサバシアだが、晩年はカットボールを中心に技巧派として勝ち星を重ねた。

 デビューしたのは2001年。インディアンスの一員として、開幕からローテーションを任されると、33試合で17勝5敗、防御率4.39の成績を残した。

 当然、並みの年なら新人王の最有力候補に名前が挙がるはずだが、運悪くイチローが同じア・リーグのマリナーズで鮮烈デビューを飾っていた。17勝を挙げながら新人王1位票は1票だけ。地元オハイオ州の記者が1人だけ、プロ野球で実績を残していたイチローではなく正真正銘のルーキー、サバシアに投じた。

 サバシアはその後も順調に勝利を挙げ続け、2013年まで13年連続で二桁勝利を達成。ヤンキースに移籍後の09年と10年には2年連続ア・リーグ最多勝にも輝いた。

 個人タイトルの獲得は2度の最多勝だけで、防御率はシーズン3点台が平常運転だった。唯一2点台(2.70)で終えたのが、インディアンスとブルワーズの2球団に所属した08年だ。

 この年は開幕直後こそ不振だったものの、シーズン途中から孤軍奮闘の働きを見せた。トレード期限間近にポストシーズンを争うブルワーズに移ると、初のナ・リーグにもかかわらず17試合で11勝2敗、防御率1.65と無双の活躍。チームの26年ぶりポストシーズン進出に大きく貢献した。

 サバシアはその前年の07年に最初で最後のサイヤング賞を受賞しているが、08年の移籍がリーグをまたいでいなければ2年連続受賞は間違いなかっただろう。

 そんなサバシアは、1年目の01年を皮切りにポストシーズンに10度出場している。その多くがヤンキース時代のもので、通算成績は10勝7敗、防御率4.28。唯一チャンピオンリングを手にしたのは09年、ヤンキースでの1年目だった。

 新人王を争ったイチローとはその後も少なからぬ因縁があった。レギュラーシーズンで2人は67回にわたって対戦しているが、65打数21安打(打率.323)とイチローが打ち込んでいた。特にイチローが262安打をマークした04年は、地区が違うにもかかわらず12打数6安打の固め打ちで、イチローのシーズン安打記録樹立に陰ながら貢献している。

 そんな2人は2012年にヤンキースで共闘したことも。シーズン半ばにマリナーズから移ったイチローは、オリオールズとの地区シリーズ開幕戦で2安打2打点の活躍を見せたが、その時に9回途中まで2失点の粘投を披露し、勝利を挙げたのがサバシアだった。20数年の時を経て再び2人が同じ舞台に上がることになるかもしれない。

【CCサバシア通算成績(2001~19年)】
561試合、251勝161敗、防御率3.74

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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