2025年は3名が殿堂入り
現地時間21日、米野球殿堂が2025年の殿堂入りメンバーを発表。日本人史上初の選出となったイチロー氏(51)に加え、CC・サバシア氏(44)、ビリー・ワグナー氏(53)が殿堂入りを果たした。
サバシアはイチローと同じ2001年にインディアンス(現ガーディアンズ)でMLBデビュー。同年に17勝を挙げると、以降13年連続でシーズン2桁勝利をマーク。2007年には19勝7敗、リーグ最多241回を投げて防御率3.21、209奪三振の活躍を収め、ア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いた。2009年からヤンキースに移籍すると、ア・リーグ最多の19勝を挙げ、ワールドシリーズ制覇に貢献。翌2010年にはキャリアハイの21勝をマークし、2年連続で最多勝を獲得した。
2019年に現役を引退し、19シーズン通算561試合で251勝161敗、防御率3.74、3093奪三振を記録した。オールスターゲームには6度選出され、インディアンス、ブリュワーズ、ヤンキースでポストシーズンに10度出場。86.8%の得票率を獲得し、資格取得初年度での殿堂入りを果たした。
ワグナーは1995年にアストロズでMLBデビューを飾り、リリーフ投手として16シーズン通算853登板で47勝40敗、歴代8位の422セーブ、防御率2.31を記録した。2003年にはアストロズでキャリア最多となる78試合に登板し、同最多44セーブ、防御率1.78をマーク。現役最終年となった2010年にはブレーブスで71試合に登板して37セーブ、防御率1.43の活躍を収め、自身7度目となるオールスターゲーム出場を果たした。
有資格初年度の2016年にはわずか10.5%の得票率に終わるも、徐々に数字を伸ばして昨年は73.8%まで迫り、10年目で見事82.5%を獲得。資格最終年で念願の殿堂入りを果たした。現在、息子のウィル・ワグナーがブルージェイズに所属しており、昨季8月にMLBデビューを飾った。
なお、メッツなど7球団で通算435本塁打をマークしたカルロス・ベルトランは得票率70.3%、元楽天のアンドリュー・ジョーンズは66.2%となり、殿堂入りは来年以降に持ち越しに。元オリックスのアダム・ジョーンズら10選手が得票率5%未満に終わり、資格喪失となった。