ブラウンGMが再契約の可能性を示唆
ヒューストン・アストロズはFAを迎えているアレックス・ブレグマン内野手(30)への関心を継続しているようだ。さらに、正三塁手との再契約が成功した場合はホセ・アルテューベ内野手(34)に左翼転向の可能性があるという。現地時間25日、米複数メディアが報じた。
同日、本拠地ダイキン・パークでのファン感謝イベントに出席したデイナ・ブラウンGMは、現地メディアの取材に対して「再契約のドアは閉ざされていない」と話し、ブレグマン引き留めの可能性を示唆。ジョー・エスパーダ監督も残留を歓迎する旨のコメントを残している。
アストロズは昨年12月上旬、ブレグマンに対して6年総額1年5600万ドルほどの残留オファーを提示したが、選手側の希望額と隔たりが大きく、再契約には至らなかった。その後、チームはカブスの三塁手アイザック・パレデス、ダイヤモンドバックスからFAの一塁手クリスチャン・ウォーカーを獲得。一・三塁のレギュラーが埋まり、ブレグマンとの再契約の線は事実上消滅したと見られていた。
今オフFA市場の大物内野手とされ、レッドソックスなど複数球団からの興味が報じられていたブレグマンだが、スプリングトレーニングまで残り1ヶ月に迫った現在も市場に残り、古巣残留の可能性が再燃。アストロズの三塁にブレグマンが戻ってきた場合、新加入のパレデスが二塁へ、正二塁手のアルテューベが左翼へ移る構想があるようだ。
MLBを代表する二塁手のアルテューベは14年間のキャリアで通算1765試合に二塁手として出場。外野に就いた経験はなく、二塁以外を守ったのは2016年と2019年の計2試合、途中出場で遊撃に回ったのみ。しかし、アルテューベは同日のイベントにて「(ブレグマンは)リーグ全体でも最高の選手の1人だ。私たちは残留を望んでいるし、彼の残留のためならなんだってする」と明言。盟友との再集結に向け、外野コンバートも辞さない姿勢を示した。
ブレグマンは2015年のドラフトで球団1巡目指名を受けてアストロズに入団し、翌2016年にMLBデビュー。アルテューベと共に2017年、2022年と2度のワールドシリーズ制覇に貢献した。9年目の今季は145試合に出場して打率.260、26本塁打、75打点、OPS.768という成績。アメリカン・リーグの三塁手部門でゴールドグラブ賞を初受賞した。