新天地で18年目のシーズンへ

　現地時間30日、トロント・ブルージェイズがFAのマックス・シャーザー投手（40）を獲得したと現地複数メディアが報じた。契約は1年1550万ドルとされている。

　シャーザーは2006年のドラフトで球団1巡目指名を受けてダイヤモンドバックスに入団し、2008年にMLBデビュー。2013年にタイガースでキャリア最多21勝を挙げてア・リーグの最多勝、サイ・ヤング賞を獲得すると、ナショナルズ所属時の2016、2017年には2年連続でナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いた。2018年にはシーズン300奪三振を達成し、3年連続となる最多奪三振のタイトルを獲得。17シーズン通算216勝、防御率3.16、歴代11位の3407奪三振をマークしている。

　2019年にはナショナルズ、2023年にはレンジャーズでそれぞれ球団史上初となるワールドシリーズ制覇に貢献。昨季はオフに受けた椎間板ヘルニア手術の影響で開幕に出遅れ、6月に復帰した後も右肩や左足ハムストリングの故障により2度の負傷者リスト入り。キャリア最少となる9試合の登板に止まり、2勝4敗、防御率3.95という成績だった。

　今オフのブルージェイズは3年連続ゴールドグラブ賞の二塁手アンドレス・ヒメネスをトレードで、FA市場からはクローザー候補のジェフ・ホフマン、昨季44本塁打のアンソニー・サンタンダーを獲得。地区最下位からの巻き返しに向け、積極的な補強を続けている。

　シャーザーの加入により、ブルージェイズは4年連続で2桁勝利をマークしているホセ・ベリオスとケビン・ガウスマン、2023年最多勝のクリス・バシットと実績豊富な先発ローテーションを形成。5番手には昨季後半戦で5勝、防御率1.80と好成績を残したボウデン・フランシスが入ると見られ、元中日のジャリエル・ロドリゲスはブルペンへの配置転換が予想されている。