「プロで生きていくためには1年間安定した投球ができないといけないと思っているので、今年はそこをテーマに1年間やっていきたいと思います」。
ロッテの育成4年目・永島田輝斗は、石垣島春季キャンプで一軍首脳陣の前でアピールしている。
昨季は課題だった制球力が安定し、開幕から6試合連続自責点0、4月27日のオイシックス戦でセーブを挙げ、成長した姿を見せていた。柿沼友哉捕手も昨年4月28日の取材で「別人くらい良い球を投げる。元々コントロールが良くないので、ゾーンに強い球というイメージで自分の感覚があっているから、良い球が続けられていると思いますね」と評価し、永島田本人も「やっとフォームも安定してきて力強い球を投げ込めているなと思います」と手応えを掴んでいた。
安定した投球は長くは続かなかった。5月が6試合・5回を投げ防御率5.40、6月は5試合・5回を投げ防御率12.60と苦しい投球が続き、最終的には21試合・20回を投げて、0勝2敗2セーブ、防御率6.30でシーズンを終えた。
5月以降苦しんだ原因について永島田は「前半戦うまく行ったんですけど、悪くなった時に修正する場所がなかったので、今年は悪くなった時に修正できるように何個もアイディアを持ちながら練習に取り組んでいます」と再現性を課題に挙げ、「セットポジションの時は安定した投球ができていたと思うんですけど、クイックになるとばらつきがまだあるので、クイックのところをキャンプから1つ見直してシーズンで安定した投球ができるように頑張っていきたいと思います」と話した。
ただ、ストレートは6月に自己最速となる156キロを計測するなど、シーズン通して強い球が投げられていた印象。「ストレート自体は去年と同様衰えていないというか、普通にスピードも出ますし、真っ直ぐだけでは打たれてしまうので、変化球だったりとかを練習してシーズンで投げていきたいと思います」。
変化球では昨季「フォークとスライダーを磨いていきたいというのはあるんですけど、2個一気にやると、あやふやになってしまうというか、今はスライダー1本に力を入れています」と話していたが、「スライダーも去年と同様に磨いていますし、その中で曲がり球だけでなくて、縦に落ちる変化球がないと抑えていく中で大変だと思うので、そういうところを見つめ直しながら、2つ練習しています」とスライダーと共に落ちる変化球を磨いている。
今季に向けて「前回のフォームはトップが間に合わないケースが多くて、抜けるボールが非常に多かった。コンパクトなフォームに変えました」と投球フォームを変更。2日のブルペンでは「まだ思いっきり投げていなくて、ある程度自分がどういう球を投げているのかというのをしっかり理解しながら、真ん中ら辺に強いボールが投げられたので、自分にとってプラスになったというか、ここからもっと足を上げていかないといけないなという気持ちになりました」とストライクゾーンに力強いストレートを投げ込んでいた。
今季でプロ4年目。「1試合でも多く登板機会をもらえて1日でも早く支配下登録に上がるために、安定した投球ができるように頑張っていきたいと思います」。支配下選手になるために、安定感が重要になってくる。
取材・文=岩下雄太
ロッテの育成4年目・永島田輝斗は、石垣島春季キャンプで一軍首脳陣の前でアピールしている。
昨季は課題だった制球力が安定し、開幕から6試合連続自責点0、4月27日のオイシックス戦でセーブを挙げ、成長した姿を見せていた。柿沼友哉捕手も昨年4月28日の取材で「別人くらい良い球を投げる。元々コントロールが良くないので、ゾーンに強い球というイメージで自分の感覚があっているから、良い球が続けられていると思いますね」と評価し、永島田本人も「やっとフォームも安定してきて力強い球を投げ込めているなと思います」と手応えを掴んでいた。
安定した投球は長くは続かなかった。5月が6試合・5回を投げ防御率5.40、6月は5試合・5回を投げ防御率12.60と苦しい投球が続き、最終的には21試合・20回を投げて、0勝2敗2セーブ、防御率6.30でシーズンを終えた。
5月以降苦しんだ原因について永島田は「前半戦うまく行ったんですけど、悪くなった時に修正する場所がなかったので、今年は悪くなった時に修正できるように何個もアイディアを持ちながら練習に取り組んでいます」と再現性を課題に挙げ、「セットポジションの時は安定した投球ができていたと思うんですけど、クイックになるとばらつきがまだあるので、クイックのところをキャンプから1つ見直してシーズンで安定した投球ができるように頑張っていきたいと思います」と話した。
ただ、ストレートは6月に自己最速となる156キロを計測するなど、シーズン通して強い球が投げられていた印象。「ストレート自体は去年と同様衰えていないというか、普通にスピードも出ますし、真っ直ぐだけでは打たれてしまうので、変化球だったりとかを練習してシーズンで投げていきたいと思います」。
変化球では昨季「フォークとスライダーを磨いていきたいというのはあるんですけど、2個一気にやると、あやふやになってしまうというか、今はスライダー1本に力を入れています」と話していたが、「スライダーも去年と同様に磨いていますし、その中で曲がり球だけでなくて、縦に落ちる変化球がないと抑えていく中で大変だと思うので、そういうところを見つめ直しながら、2つ練習しています」とスライダーと共に落ちる変化球を磨いている。
今季に向けて「前回のフォームはトップが間に合わないケースが多くて、抜けるボールが非常に多かった。コンパクトなフォームに変えました」と投球フォームを変更。2日のブルペンでは「まだ思いっきり投げていなくて、ある程度自分がどういう球を投げているのかというのをしっかり理解しながら、真ん中ら辺に強いボールが投げられたので、自分にとってプラスになったというか、ここからもっと足を上げていかないといけないなという気持ちになりました」とストライクゾーンに力強いストレートを投げ込んでいた。
今季でプロ4年目。「1試合でも多く登板機会をもらえて1日でも早く支配下登録に上がるために、安定した投球ができるように頑張っていきたいと思います」。支配下選手になるために、安定感が重要になってくる。
取材・文=岩下雄太