賭博規定違反の審判員に解雇処分
現地時間3日、MLB機構は賭博規定違反によりパット・ホバーグ審判員(39)を解雇したことを発表した。
MLBによると、ホバーグ氏は野球賭博への関与を否定。実際にMLBの調査でも賭博に関与した記録や、試合結果に影響を及ぼした証拠は見つからなかったという。しかし同氏は、プロポーカープレイヤーの友人が野球賭博を行うことを知りながら、その友人と合法スポーツ賭博のアカウントを共有。さらには、友人とのメッセージを意図的に削除してMLB機構の調査を妨害したため、解雇処分が下された。
MLBはホバーグ氏名義のスポーツ賭博アカウントが開設されたという情報を得て、昨年2月に調査を開始。同5月に処分が発表され、同氏は不服申し立てを行っていたが、今回正式に解雇処分が決定した。なお、同氏は昨季レギュラーシーズン、ポストシーズンともに審判員を務めていない。
ホバーグ氏は2014年に初めてMLBの審判員を務め、2017年からはフルタイムの審判員に昇格。2018年から2022年まで毎年ポストシーズンで審判員を務め、2023年のWBCにも参加。2022年のワールドシリーズ第2戦で球審を務めた際には、全129球のストライク・ボール判定を正確にコールする“完全試合”を達成した。