1年目で二軍の本塁打王、パワーは折り紙つき
令和の三冠王・村上宗隆内野手(25)のメジャー挑戦が近づく中、次世代の大砲出現が待たれるヤクルト。その筆頭が3年目を迎えた澤井廉外野手(24)だ。
1年目でイースタン・リーグ本塁打王(18発)に輝くなど長打力は折り紙つき。一方、一軍での打率は1年目が.156、2年目は.160と課題は明確。「レギュラーを獲るためには打率を上げないといけない」と自覚している。
4日の打撃練習では、午前・午後とも山田や村上らを育てた杉村打撃コーチが付きっきりで指導。ポイントを近くし「詰まってもヒットにする」イメージで、名伯楽の多様なトスを一心不乱に打ち返した。
午前中のフリー打撃では、センター中心に鋭い当たりを連発。約8割がセンターから左方向への打球だったが、44スイング中、6本が柵越え。自慢のパワーを見せつけ、大飛球が外野フェンスを越えるたびに観客から大きな拍手が送られた。
逆方向への長打はやはり魅力。「コンタクト率が上がれば打率も上がる」。確実性を求める背番号42の鍛錬は続く。