巨人に移籍した田中将大が、24日のロッテとのオープン戦で初登板。先発として先頭を味方エラーで出塁させたものの、次打者を落ち着いて併殺打に打ち取るなど、1イニングを無失点で役目を終えた。

　24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した齊藤明雄氏は「キャンプから、久保巡回コーチとフォームを直そう、縦振りにしようということで、体の軸をしっかりしてから投げに行こうっていうことを練習してきて。田中投手という自分のフォームが固まってる投手を1からやり直してるっていう段階で、17日の紅白戦を投げた時は、まだまだできてないかなと思って見てたんですけど。でも今日のピッチングを見ていると、ストレートも145キロ出てますし、スピリットも縦に落ちてるっていうことでね。やっと今までやってきた成果が徐々に出てきてるのかなという感じに私は見ました」とフォーム改造がフィットしてきたと解説。

　あと3勝で200勝と名球会入りが目前となっていることにも「当然やってもらわなきゃ困るっていうのがあると思うんですよね。ジャイアンツとしては、菅野が抜けた分の穴を埋めてほしいぐらい、2桁は勝ってほしいんじゃないかなと思います」と完全復活を期待されているとした。

　もうひとりの解説者の谷沢健一氏も「久保巡回コーチがフォームを少しいじって、セットの時にグラブが前に出ていたのを自分の方に、グラブを胸の方に近づけて、そして縦に割る投げ方でね。それをネットスローから始めて、この時期に投げられるっていう段階に来たのは、非常にいい調整してると思いますよ」と早い習得のペースに頷いていた。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2025』