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オープン戦でも“ポジティブ・バトル”継続
中日は25日、沖縄・北谷での春季キャンプを打ち上げ、井上一樹監督(53)が総括した。
「大きなケガ人がなく、キャンプを終えられてよかった」と新指揮官。“ポジティブ・バトル”がテーマの1ヵ月を振り返り「まだまだ継続中。これからのオープン戦が本当のバトルになる。オープン戦でも『僕が必要でしょ』『そのパーツに立候補します』というようなものをどんどん出してもらって、その上でベンチメンバー、スタメンを決める。キャンプ中のバトルもまずまずでしたけど、これからのバトルにも期待したいです」と先を見据えた。
恒例のキャンプMVPを問われると「ひとり挙げると『それ以外は誰も頑張ってなかったんかい!』ってなるので」と前置きし、“アピールが目立った選手”として「二軍監督時代から見ている選手が必死にアピールしようとする姿が目立った。辻本、濱、樋口あたりは必死だなと感じました」と答えた。
3選手への期待を改めて問うと「『思い切り揺らす(ふるいにかける)から、しがみつかなきゃダメだよ』と。主力として福永、岡林、石川昂弥あたりの若手も『もちろんうかうかしてられないよ』と。『あんたらレギュラー確定じゃないですよ』というところも含め、しがみついている選手たちには脅かしてほしいと思います」と、引き続きチーム全体の底上げに期待を寄せた。
昨季まで3年連続最下位に沈み、5年ぶりのAクラスを狙う新生・中日。指揮官は「最初の出だしから楽な道ではない。苦しい戦いが続くかもしれないが、最後は下馬評を覆すくらいの戦いを見せたい」と力を込め、沖縄をあとにした。