◆ 約15キロの減量に成功しキャンプイン
中日の中田翔内野手(35)が16日、攻守でハッスルプレーを連発し『アグレスタジアム北谷』に集まったファンを沸かせた。
午後から行われた実戦形式のシート打撃。第1打席は大野と対戦し、追い込まれたあとの変化球にバットを合わせた打球は風にも煽られ二塁手と中堅手の間にポトリと落ちた。これを見た中田は一気に加速。最後はスライディングで二塁を陥れ、両手を大きく広げ“セーフ”をアピールした。
涌井と対戦した第2打席は大ファウルで観客のどよめきを誘ったあと、最後は2ボール2ストライク後のスライダーを鮮やかに中前へ弾き返し一塁塁上でガッツポーズ。打撃では2打数2安打を記録した。
一塁守備でも魅せた。細川が髙橋宏から放った一塁ベンチ前へのファウルフライを懸命に追いかけると、最後は防球ネットすれすれのところで好捕。球際の強さを見せるとスタンドから大きな拍手が起こった。
腰痛に悩まされた昨季の反省を踏まえ、約15キロの減量に成功しキャンプイン。ハツラツとした背番号6の動きに井上監督は「本人には『打つ打たないの前に、ちゃんと走れるか、守れるかどうか』と口酸っぱく言ってある。走る意識は強いというメッセージとして受け止めました」と積極走塁と好守備を評価した。
(取材・文=上村祐作)