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ロッテ・中村奨吾「キャリアハイを狙っていくような数字を出さないと」…「そうじゃないとセカンドで試合に出ていくこともできない」

セカンドで特守するロッテ・中村奨吾[撮影=岩下雄太]

 「もう一度取れるよう、オフにしっかり動いて来ました。(セカンドに)ただ戻るだけではなくて、やはりレベルアップして戻らないといけないと思うので。そこは意識して基礎からしっかりと自主トレをやって来たので、継続してやって行きたいなと思っています」。

 ロッテの中村奨吾が、過去3度ゴールデングラブ賞を受賞した二塁のポジションに今季から戻る。

 「大学の時も、プロに入ってからもそこでレギュラーを取らせてもらって、色々なことを学んで感じて来たので。サードもやはり難しさがありますし、サードならサードでしか味わえない色々な事もあると思うんですけど、自分はまだもう少しセカンドやりたいなという思いが強かったです。1年間サードをやってみて、余計にセカンドへの思いが強くなりました」。

 春季キャンプからセカンドの守備で気をつけて取り組んでいることについて「バッターまでの距離、ファーストまでの距離もそうですし。距離感や角度も逆なので。もう1度しっかり確認してやっています」と話す。

 復活を期す今季、現在の体の状態について「今年は過去何年か比べるといい状態だと思います。体重の調整も少ししてみたり、色々試しながら今のところは足も使って動かせているのかなと思います」と手応え。

 打撃については「毎年そうですけど、下半身を使って、右中間と左中間に強い打球をという意識でやっています。その中でもタイミングの取り方であったり、どうピッチャーに入っていけるかっていうのを色々試しながらやっています。それが上手くいくこともあれば、上手くいかない時もありますし、ヒットが出なくても、アプローチの仕方は良いなと思うこともあるので。微調整、修正を重ねながら打席に立っています」と、試行錯誤。

 昨季との変化について「目に見えて大きな変化は無いですけど、昨シーズンの最後あたりはしっかり振っていく中でアプローチ出来ている所も多かったです。今までの良かった経験も活かしながら、あまりそれを頼りすぎることなく、新しい取り組みにチャレンジしていこうかなと思っています」と話した。

 18年にはシーズン39盗塁を記録したが、年々盗塁数は減少。昨季は2盗塁だった。「走れる準備はしていますけど、それはまた戦術的な話とかにもなってくるので。サインが出ないと走れないですけど、例年に比べるとしっかり走れる状態なのかなとは思ってます」。

 今季に向けては「数字を言うのは好きではないんですけど、やはりどれだけチームに貢献できるかだと思います。チームに貢献するには自分に数字を上げていかないといけないと思うので、キャリアハイを狙っていくような数字を出さないといけないと思います。そうじゃないとセカンドで試合に出ていくこともできないと思うので、キャリアハイを目指してやっていければと思います」と意気込んだ。

(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)

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