オープン戦に先発登板したメッツのジェーコブ・デグロム(写真=GettyImages)

◆ 右肘手術からの復活へ好スタート

 テキサス・レンジャーズのジェーコブ・デグロム投手(36)が現地時間8日に行われたロイヤルズとのオープン戦に先発登板。2イニングをパーフェクトに抑え、今春初戦を終えた。

 デグロムは初回、先頭打者イズベルを外角低めへのスライダーで見逃し三振に仕留めると、2番ウィットJr.は外角ボールゾーンへ逃げるスライダーで空振りを奪い、2者連続三振の好スタート。3番パスクァンティノを二飛に打ち取り、立ち上がりを三者凡退で終えた。

 続く2回表は4番ぺレスを右飛、5番プラットを三飛とし、最後は6番ジェントリーから外角高めいっぱいのフォーシームで見逃し三振を奪って三者凡退。31球で打者6人をパーフェクトに抑え、最速98.0マイル(約157.7キロ)をマーク。試合はレンジャーズが5対3で勝利を収め、デグロムにオープン戦1勝目が付いた。

 デグロムは2014年にメッツでMLBデビューを飾り、同年の新人王を獲得。2017年にキャリア最多の15勝を挙げると、翌2018年にはリーグトップの防御率1.70、2019年には同トップの255奪三振を記録し、2年連続でサイ・ヤング賞に輝いた。しかし、近年は相次ぐ故障に苦しみ、レンジャーズに加入した2023年途中に自身2度目となるトミー・ジョン手術を受け、昨季9月に復帰。“現役最強”とも評される右腕の再起に期待がかかる。

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