オープン戦に先発登板した千賀滉大(写真=GettyImages)

◆ MLB3年目で初の開幕投手はならず

 ニューヨーク・メッツの千賀滉大投手(32)が現地時間14日に行われたカージナルスとのオープン戦に先発登板。4回途中2失点という投球だった。

 千賀は初回、先頭打者スコットに中前安打を浴びたものの、2番フェルミンを中飛、3番バレロを一邪飛に打ち取り、捕手ルイス・トレンスの盗塁阻止により無失点の立ち上がり。直後にフアン・ソトの4号先制ソロで援護を貰うと、2回表にも4番ゴーマンの右前安打で先頭出塁を許したが、後続をフライアウト3つに打ち取ってリードを守った。

 ところが3回表、8番ヘルマンに左越え二塁打を許し、またしても先頭打者を塁に出すと、続く9番ポゾに逆転2ランを被弾。カウント1-2と追い込んでからボール球が続き、フルカウントからの低めスイーパーを左翼スタンドに運ばれた。その後、1番スコットを外角低めいっぱいのフォークで見逃し三振に仕留めたが、2番フェルミンに右前安打を浴び、一死一塁の場面で一時降板となった。

 オープン戦特別ルールにより4回表から再登板すると、5番ベイカーに中前安打、6番コパニアクには左越え二塁打といずれも初球フォーシームを狙われ、無死二、三塁のピンチを背負った。それでも後続3人を右飛、二飛、捕邪飛と全てフォーシームで打ち取って追加点は許さず。この回限りでマウンドを降りた。

 今春初登板から中10日で迎えたこの試合の千賀は計3回1/3、打者16人に対して56球を投げ、7被安打、1奪三振、2失点という内容。最速95.2マイル(約153.2キロ)を計測した。

 なお、メッツは試合前、現地27日に行われるアストロズとの開幕戦で新加入の右腕クレイ・ホームズが先発登板することを発表した。昨季までヤンキースの守護神として通算74セーブを挙げたホームズは、今季から先発に再転向し、オープン戦では3試合続けて無失点と好投。MLB公式戦で先発投手を務めるのは、パイレーツのルーキーとして4度先発した2018年以来、約7年ぶりとなる。

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ベースボールキング編集部

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