ロッテナイン (C)Kyodo News

 2025年3月28日――。いよいよ今夜、2025年のプロ野球が開幕する。1974年以来となる勝率1位でのリーグ優勝を目指すロッテは、敵地で昨季のパ・リーグ王者・ソフトバンクと対戦する。

 開幕投手を務める小島和哉は「チームがスタートダッシュするのにすごく大事な試合だと思うので、勝てていないので、勝てるように頑張りたいです」と意気込めば、藤原恭大は「去年は怪我しましたけど、今年は最初からいるので、怪我しないように1年間しっかり一軍で活躍したい」と決意。

 3年ぶりに復帰したタイロン・ゲレーロは「3年前より進化したゲレーロを見てほしいですし、楽しんでほしい。僕の速い球速を楽しみにしていてください」と話し、鈴木昭汰は「良い時も悪い時もあると思いますけど、1年間通してチームに貢献していきたい」と語った。

 “Vison2025”の一つに“新たな常勝軍団”を掲げており、今年は何が何でもリーグ優勝を達成したいところ。これまではクライマックスシリーズ出場、Aクラス入りで満足するマリーンズファンも多かったが、2020年以降の直近5年は2位、2位、5位、2位、3位と4度のAクラス入りを果たしており、目指すところはリーグ優勝しかない。数年前は今年の目標などを聞くと、個人について口にする選手が多く、“優勝”という言葉がなかなか出てこなかったが、今季は“優勝”とはっきりと言葉にする選手が多かった。

 「優勝に向かってチーム一丸、秋にみんなで笑えるようにしっかりと戦っていけたらと思います」(藤岡裕大キャプテン)

 「今シーズンはチームとしては優勝目指しているのと、個人的にはどういうシーズンになるかわからないですけど、しっかりチームに貢献できるようにやっていきたいと思います」(荻野貴司)

 「名球会というと7セーブで終わってしまうので、そんなことは言わずにホールド、セーブで足して40くらいはいけるように頑張りたいと思いますし、チームとしては毎年言っていますけどリーグ優勝、日本一になれていないので、そこを目指してみんなで頑張っていければいいなと思っています」(益田直也)

 「チームとしてリーグ優勝はみんなが目指しているところだと思いますし、個人としてはリーグ優勝に少しでも貢献したい」(唐川侑己)

 「リーグ優勝というところを目指して、しっかり貢献していきたいなと思います」(西野勇士)

 「去年1年間一軍で投げさせてもらって、それでもまだ足らずに3位だったので、全体としては優勝というものを経験したいと思っている。そこを目指してやる中で、自分の成績もいいものがついてくればいいんじゃないかなと思います」(国吉佑樹)

 「チームとしてはリーグ優勝、日本一を絶対に達成したい目標ですし、個人的にも全てにおいてキャリアハイをやりたいなと思います」(岡大海)

 「日本一、優勝に向けて戦っていく中でのその輪に入っていって抑える。チームの勝利に貢献して、吉井さんを胴上げする。僕の目標ですね」(西村天裕)

 「優勝、ビールかけしているのを見ると、優勝したいし、みんなで喜びを分かち合いたいというのがあった。優勝したい気持ちは今年は違う」(佐藤都志也)

 「自分自身がしっかりと結果を残してやることをやって、しっかり僕という存在をアピールした上でチームの優勝、日本一がついてくれば最高だと思う。まずは結果を残す1年にしたいと思います」(髙部瑛斗)

 「優勝、日本一になれるように最後に喜べるような最高なシーズンにしていきたいと思います」(鈴木昭汰)

 「もう1番は本当に自分の数字もそうですけど、優勝したいので、はい。そのためには自分が2桁以上とか、180イニング以上っていうところにくっついてくると思うので、チームの勝利のためにしっかりと腕を振りたいと思います」(小島和哉)

 「まずはしっかりリーグ優勝というところを全員で目指してやっていければと思っているので、その中で自分が少しでも貢献できるようにと個人的に思っています。チームの勝ちに貢献できるようにしっかり頑張りたいと思います」(小川龍成)

 「3割10本打たないと。僕以外もそうですけど、絶対に優勝できないと思うので、個人の力も優勝するにはすごく大事になってくるかなと思います」(藤原恭大)

◆ 課題の夏場以降の戦い

 ロッテがリーグ優勝を目指す上で、課題になっているのが、チームとしての好不調の波、そして夏場以降の戦い。

 チームの好不調の波に関しては、ここ数年なん度も述べているが、昨季も4月19日の日本ハム戦から4月27日の楽天戦にかけて7連敗、5月14日のオリックス戦から6月1日の阪神戦にかけて15試合連続負けなしでチーム状態を上向いたかと思ったが、交流戦は7勝9敗2分の負け越し。7月は再び13勝9敗と勝ち越し、8月に入ってからは11日のオリックス戦後、13日の日本ハム戦後に今季最多の貯金12としたが、18日のソフトバンク戦から23日のオリックス戦にかけて5連敗。9月は大きく勝ち越している西武、楽天、オリックスといった下位球団との対戦となったが、10勝10敗と大きな貯金を作れなかった。

 夏場以降の戦いもチームとして課題だ。吉井理人監督が就任したこの2年の8月以降の成績を見ると、23年が23勝33敗1分、24年が23勝27敗。23年は7月終了時点で首位と3ゲーム差の2位にいながら、終わってみればCS争いに巻き込まれ、最終戦でCS進出と失速した。

 今季ソフトバンクからFAでロッテに加入した石川柊太は、ソフトバンク時代に何度もリーグ優勝、日本一を経験している。石垣島春季キャンプ中に、リーグ優勝するチームの8月、9月のチームの雰囲気について石川に聞いてみた。

 「経験上、打つ人が打って、抑える人が抑えてというのが噛み合いますよね」と教えてくれた。

 20年は10月9日終了時点で首位・ソフトバンクとゲーム差「0.0」と優勝争いを演じていたが、10月10日以降は打線の不振が響き、7勝17敗1分と大きく負け越し、リーグ優勝を逃した。一方のソフトバンクは10月10日以降、21勝3敗でリーグ優勝した。

 2020年優勝した時の雰囲気について石川に訊くと、「その選手のクオリティ、ポテンシャルを十二分に発揮するというのが後半戦の戦いで大事じゃないんですかね。みんなそれなりに結果を出せる人が結果を出す。3割近く打つ人が3割近く打つとか、ホームランを打てる人がホームランを打つ、防御率2点台の人が試合をまとめる、それなりのクオリティを出せる人が出すというのが勝っている時。長距離打者じゃない人がホームランを打つことというのは無理じゃないですか。打つべき人が打って、守る、抑える人が抑えるというところなので、自分の役割をしっかりできたら、最後ゴールテープが切れるというイメージが強いので、自分のやるべきことに集中してやっている印象ですかね」とのことだった。

 ロッテは今季、夏場以降の戦いに向けて、投手陣は今季も救援陣の登板管理をする方向で、野手陣は打線に厚みをもたすために春季キャンプ中に本職とは別のポジションでノックを受けたりと、準備してきた。「その全ては、勝つために。」そして、今年こそ歓喜の秋へーー。2025年の戦いが始まる。

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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