エース左腕の力投に、キャプテンと4番が応える。そして次世代スピードスターにベテランも躍動し、オープニングゲームをいい形で快勝した。
中日の若きエース・髙橋宏斗に対し、初回から牧秀悟のヒットにオースティンのタイムリーで先制すると、2回にも森敬斗のタイムリーが飛び出し序盤で2点をリードする。早々に援護をもらった先発の東克樹も、4回まで被安打2の無失点ピッチングを披露。5回には無死からヒットとエラーでランナーをセカンドまで進ませるも、落ち着いて後続を絶ち流れをキープすると、その裏に梶原昂希のタイムリーでリードを3点に広げた。
勢いに乗った打線は6回、筒香嘉智の二塁打を号砲に宮﨑敏郎のタイムリーで髙橋宏斗をKO。東は7回まで零封し、その後は山﨑康晃、ラストは23年の夏以来の登板となる入江大生が試合を締め、5-0で完勝した。
三浦監督は東克樹に対し「良かったですよ。立ち上がりちょっと緊張があったなかで、しっかりと自分の投球を最初から最後までしてくれました。球の走りも変化球も良かったですし、しっかりとバッテリーでゲームをコントロールできていましたね」と高評価。
攻撃に関しても「先制もできましたし、みんなでつなぎながらと、キャンプでやってきたこと、取り組んできたことを出せたゲームだったと思います」と頷いた。
また、ともにタイムリーを放った森敬斗と梶原昂希のスピードスターコンビにも「いいところでよく食らいついたと思いますよ。形じゃないです」とオープン戦の不調から結果を残したことに満足げだった。
この日は横浜スタジアム史上最多の33,840の中での快勝劇に「入りきれないぐらいのパンパンの中で、ドラゴンズの応援も勢いを感じましたし、DeNAのファンの応援も球場を包みこんでくれて後押ししてくれました」と感謝しつつ「開幕戦スタートとしては良かったと思います」と締めた指揮官。念願のペナントを手に入れるため、このまま横浜開幕ダッシュを決めていきたい。
取材・文・写真:萩原孝弘