◆ MLB初勝利はお預けに
ボルティモア・オリオールズの菅野智之投手(35)が現地時間30日のブルージェイズ戦に先発登板。4回2失点という投球でMLBでの初登板を終えた。
1点の先制リードを持って初回のマウンドに上がった菅野だったが、先頭打者ビシェットにストレートの四球。後続を打ち取って二死とするも、4番ヒメネスの左中間への二塁打で二死二、三塁のピンチを背負い、5番スプリンガーには中前への適時二塁打を浴びて2失点。いきなり逆転を許す立ち上がりとなった。
それでも6番ワグナーからMLB初奪三振を記録して初回を終えると、2回裏は立ち直りを見せ、下位打線を内野ゴロ3つで三者凡退。3回裏には一死一、二塁とピンチを招いたが、4番ヒメネスを中直、5番スプリンガーを一直に打ち取り、無失点で切り抜けた。
続く4回裏もゼロを刻み、5回裏のマウンドに向かうも、イニング開始を前にアクシデント発生か。投球練習中に右手を気にする仕草を見せると、首脳陣やトレーナー、通訳らがマウンドに集まり、数分間の会話の末に降板。結果的に4回73球を投げて4被安打、2四球、1奪三振、2失点という投球だった。
菅野は2012年のドラフト会議で1位指名を受けて巨人に入団。2017、2018年と2年連続で沢村賞を受賞するなど、NPBでは12シーズン通算136勝74敗、防御率2.43を記録した。昨季はリーグトップの15勝を挙げ、自身3度目となるセ・リーグMVPを獲得。海外FA権を行使してオリオールズに加入し、日本人先発投手最高齢となる35歳でのMLBデビューを飾った。