ロッテのドラフト5位・廣池康志郎(東海大九州キャンパス)は、ここまで一、二軍ともに公式戦の登板はないが、体づくりは順調だ。
大学4年間で「一番は体重を増やそうと思って大学4年間は頑張って食事を食べるようにして、その食事を一番頑張りました」と体重を70キロから85キロまでアップしたが、プロ入りした現在は4月20日取材時点で体重は2キロ増えて87キロだ。
大学時代は食べることで体を大きくしたが、「プロに入ってから食べる量も大事なんですけど、自分の場合はタンパク質が足りないと言われていたので、もも肉、魚、タンパク質をしっかり摂るようにしています」と教えてくれた。
また、新人合同自主トレ中の取材で体づくりでどのような部分を頑張っていきたいか訊くと、「トレーニングをしていて、小さな筋肉を動かすのが苦手と言われているので、そこの小さな筋肉を動かせるようにトレーニングしていきたいと思っています」と話していたが、苦手な部分とどう向き合っているのだろうかーー。
「そこもトレーナーさんに指示をもらってしっかりトレーニングをこなして、少しずつできているかなと思います」。
投球面では、「アベレージを上げたいと思っています、アベレージは150キロくらい投げられるようにして、マックスは155を目指していきたい」と最速153キロからアップを新人合同自主トレ期間中に目論んでいたが、「まだ試合で投げていないので、ブルペンで球速を計測しているんですけど、大学の時よりかはアベレージも上がってストレートは投げていけている」と好感触。「ストレートの質を上げていきたいと思います」と意気込んだ。
プロではチェンジアップとスプリットを磨いていきたいと話していた変化球は、「プロ入ってチェンジアップの精度がよくなってきているので、そこを磨いていきたいと思います」と明かした。
廣池と同じように、大卒でプロ入りしたドラフト1位・西川史礁(青山学院大)は一軍でプレーし、同じ投手でプロ入りした同3位・一條力真(東洋大)、育成3位・長島幸佑(富士大)は二軍で実戦登板を果たしている。「早く投げたい思いもあるんですけど、焦らず、怪我が一番怖いので、少しずつ実戦の練習をしてから試合で投げられればいいかなと思います」と前を向いた。
実戦に向けて今は、「前回投げたよりいい投球が次の日できるように、練習で投げた動画を見るようにしていて、どこが悪かったかなとか見るようにして、次の練習に活かしたりしています」とのことだ。
「先発として投げたいので、二軍で経験を積んで、今年1回でもいいので一軍で登板できればいいなと思います」。今季中の一軍デビューを目標に一歩一歩階段を上がっていく。
取材・文=岩下雄太