ブルペンで投球練習するロッテ・ゲレーロ[撮影=岩下雄太]

 「3年前より進化したゲレーロを見てほしいですし、楽しんでほしい。僕の速い球速を楽しみにしていてください」。

 3年ぶりにロッテに復帰したタイロン・ゲレーロは開幕前の取材でこのように話していたが、今季はここまで11試合・11回を投げ、1勝1敗4ホールド1セーブ、11奪三振、3与四球、防御率2.45と言葉通り、“進化”した姿を見せている。

 復帰後初登板となった3月29日のソフトバンク戦、4-4の9回に登板すると、先頭の正木智也を2ボール2ストライクから5球目の外角157キロのストレートで見逃し三振、続く今宮健太を147キロのスライダーで見逃し三振、ダウンズに四球を与えたが、リチャードを空振り三振に仕留め、直後の10回表に岡大海が決勝の適時打を放ち、復帰後初登板で来日初勝利を手にした。

 今季のゲレーロは3月30日のソフトバンク戦が5-4の8回、4月3日のオリックス戦が2-2の8回、4月5日の楽天戦では1-0の9回と、勝ち試合を中心に投げている。セーブシチュエーションの9回の登板はこの1試合のみだが、勝ち試合の8回と9回の違いについて訊くと、「そこまで違いはないんですけど、9回の方が責任感がありますし、この試合を勝たなきゃいけないという気持ちがあります。ただ、マウンドに立ったら自分のできる限りのことをして、チームの勝ちに貢献できるように投げることだけを考えて投げている。自分のベストを尽くしたいと思います」と明かした。

 圧巻だったのは4月5日の楽天戦。1-0の9回にマウンドに上がると、15球全てストレート、160キロ超えも6球のパワーピッチングで無失点に抑え、試合を締めた。

 「真っ直ぐも良い状態でこれていますし、このままこの状態、調子を続けてシーズン終わりまでしっかり、真っ直ぐの良い状態を保っています」。

 その後も4月25日の日本ハム戦、2-1の8回に登板し、9球中8球がストレートのピッチングで危なげなく3人で片付けると、4月27日の日本ハム戦は5-3の8回に登板して160球超えは1球もなかったが、9球全てストレートで1回を無失点に抑えた。

 復帰後初めてビハインドでの登板となった5月5日の楽天戦は、1-2の9回に登板し、14球中13球がストレートで1回を無失点。

 開幕してからストレート中心の投球が続いているが、前回プレーした22年時に投げなかったカットボールに近い軌道の速いスライダーを投げるようになり、「スライダーも速く投げられていますし、ここまで問題なくいい感じで投げられています」と手応え。3年前日本にいる時に覚えるも、試合ではほぼ投げていなかったスプリットも持ち球としてある。

 失点する試合もあるが、制球力が3年前に比べて上がり、安定感も増したような印象だ。「日本に来たのはチームの勝ちに貢献するために来たので、どんな場面でもチームから託された機会、しっかり自分の仕事をして勝ちに貢献していきたいと思っています」。チーム状況が苦しく、5月に入ってからの登板は2試合しかないが、チームの勝利を呼び込むような投球で、1つでも多く勝利に貢献してほしい。

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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