○ ロッテ 2x - 1 日本ハム ●
<7回戦・ZOZOマリン>
ロッテの小野郁が、西川史礁のサヨナラ打を呼び込む見事な投球を披露した。
「最近全然、いいところで抑えられていなかったので、勝ちにつながるピッチングができればなと思って投げました」。1-1の12回にマウンドに上がった小野は、先頭の水野達稀を1ボール2ストライクからインコースの138キロの縦に落ちるスライダーで空振り三振に仕留めると、続く石井一成も1ボール2ストライクからインコースのスライダーで連続三振。簡単に2アウトとすると最後は、伏見寅威を2ボール2ストライクから5球目の155キロストレートで遊ゴロに打ち取り、1回・13球、2奪三振、無失点の好リリーフ。
その裏、一死一二塁の場面に代打で登場した西川史礁が右中間を破る適時二塁打でサヨナラ勝ち。12回の1イニングを無失点に抑えた小野は20年9月8日の日本ハム戦以来となる白星を手にした。
サヨナラ勝ちを呼び込む小野投球に吉井理人監督は「よく言われますよね、三者凡退でリズムがというんですけど、その通りになってくれて良かったです。迷信だと思うんですけど(笑)」と冗談混じりに話しながらも、完璧リリーフを見せた小野を労った。
小野は「今できる精一杯のピッチングができたかなと思っているので、これを続けてチームの勝利に貢献できるように。次の試合から頑張っていきたいと思います」と先を見据えた。
取材・文=岩下雄太