○ ロッテ 2x - 1 日本ハム ●
<7回戦・ZOZOマリン>
「こういう展開で自分のところに来たら打つという想像はしていました」。
手に汗握る投手戦に終止符を打ったのは、ロッテドラフト1位・西川史礁のバットだった。
1-1の12回一死一、二塁の場面に代打で登場した西川は、「正直、打席入る前に変なボールに手を出してアウトになるのを嫌がっていたんですけど、冷静になった時に自分のバッティングを思い出して、初球から振るスタイルがいつもやってきたことなので、貫こうと思って初球から行きました」と、山本拓実が投じた初球の141キロカットボールを振り抜くと、打球は右中間を破るサヨナラの適時二塁打となった。
西川は開幕一軍を掴むと開幕から5試合連続安打を放ったが4月12日に一軍登録を抹消。4月29日に再昇格し、同日のオリックス戦で2安打、5月2日のソフトバンク戦でもマルチ安打を記録したが、5月3日のソフトバンク戦を最後に安打がなかった。
「ファームで打って戻ってきて最初はうまく進んでいたんですけど、そこからうまくいかないのが、プロの一軍と二軍の違いと思いましたし、そこからすごく苦しい時間があったんですけど、いつか絶対打てる時が来ると思って毎日、トスをあげてもらって頑張っていました」。
これが西川にとって2度目のお立ち台。「最初お立ち台に立った時は始まりでいいスタートを切れたなと思ったんですけど、そこから全然うまくいかなくて、自分自身悔しい時間が長かったんですけど、その分、ヒーローになれたことはすごく嬉しかったと思います」と振り返った。
「今日の打席も冷静になって振り返ってみると、しっかり自分のタイミングでボールに入っていけたというか、そういう感覚があったので、このヒットをきっかけに明後日からも打てるように、チームに貢献できるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。この1本をきっかけに西川、そしてチームが上向く1本にして見せる。