◆ 序盤3失点も粘りの投球で5勝目の権利
ボルティモア・オリオールズの菅野智之投手(35)が現地時間27日のカージナルス戦に先発登板。6回途中3失点という投球で勝利投手の権利を持って降板した。
中5日で先発マウンドに上がった菅野は初回、先頭打者のヌートバーに右前安打を浴びるなど一死一、三塁とピンチを背負い、4番コントレラスの中前適時打で先制点を許した。さらに、5番バールソンにも安打を浴びて一死満塁とピンチが続いたが、6番アレナドを三飛、7番ゴーマンを投ゴロに打ち取り、最少失点で切り抜けた。
しかし2回表にも先頭打者に安打を許すと、一死の後、1番ヌートバーに8号2ランを被弾。カウント0-1からのカットボールが高めに浮き、右越えの一発で3点目を失った。後続を抑えて2回表を終えたが、ここまでで6安打を許し、球数51球を要す苦しい立ち上がりとなった。
それでも3回表をゼロに抑えると、続く4回表は二死からヌートバーを空振り三振に仕留めるなど三者凡退。5回表は味方の好守にも助けられ、再び打者3人で斬った。すると直後の5回裏、打線が二死二、三塁と好機を作り、5番ライアン・オハーンの9号3ランで逆転に成功。この時点で今季5勝目の権利が発生した。
1点リードの6回表にも続投した菅野は、先頭の5番バールソンに二塁打を浴び、6番アレナドを右飛に打ち取ったところで降板。2番手左腕グレゴリー・ソトが一死三塁のピンチを連続三振で切り抜け、リードを守り抜いた。最終的に菅野は5回1/3、91球を投げて8被安打、無四球、3奪三振、3失点という投球。今季11戦目を終え、防御率3.23を記録している。