○ マリナーズ 5x-4 ツインズ ●
<現地時間5月31日 T-モバイル・パーク>
シアトル・マリナーズがツインズとの連夜の延長戦に競り勝った。カル・ローリー捕手(28)がMLB全体トップに並ぶ22号本塁打を記録。コール・ヤング内野手(21)はMLBデビューを果たし、延長11回に決勝打を放った。
前日の試合で2本塁打を放ち、捕手としてMLB史上初めて5月終了までに20本塁打に到達したスイッチヒッターのローリー。3点を追う3回裏、一死一塁で左打席に入ると、ツインズ先発の右腕オーバーが投じた高めボールゾーンのフォーシームを強引に振り抜き、右翼スタンドへ22号2ラン。2試合連続の一発で大谷翔平(ドジャース)と並び、本塁打部門の全体トップに浮上した。
その後、マリナーズは7回裏にJ.P.クロフォードの5号2ランで一時逆転に成功。1点リードの9回表は、前日3失点の守護神アンドレス・ムニョスに代わって右腕カルロス・バルガスを起用したが、これが誤算となった。自身の失策で一死三塁とピンチを背負い、2番ラーナックに適時打を浴びて救援失敗。前日に続いて延長タイブレークに突入した。
延長10回表、6番手右腕コリン・スナイダーが無死一、二塁とピンチを招き、7番クレメンスに中前打を浴びるも、中堅手フリオ・ロドリゲスが好返球で勝ち越しの走者の生還を阻止。11回表にも無死一、三塁と大ピンチを迎えたが、決定打は許さなかった。そして同点の11回裏、一死三塁の好機で新人ヤングがボテボテの一ゴロを打ち、この間に三塁走者がサヨナラの生還。連敗を3でストップさせ、アメリカン・リーグ西地区の首位に再浮上した。
2021年にMLBデビューを飾ったローリーは、2022年に27本塁打を放ってレギュラーに定着すると、2023年は30本塁打、昨季は153試合に出場して34本塁打、100打点を記録。ア・リーグ捕手部門のゴールドグラブ賞に輝き、同賞受賞者の中から1名が選ばれるプラチナグラブ賞も獲得した。今季は開幕から全57試合で出場を続け、打率.264、22本塁打、44打点、OPS1.012の好成績を残している。