ブルペンで投球練習するロッテ・田中晴也[撮影=岩下雄太]

 ロッテ・田中晴也は高卒3年目の今季、登板間隔を空けながらの登板が続いているが、ここまで6試合・36回を投げ、3勝3敗、36奪三振、防御率2.25と、先発陣を引っ張る存在になっている。

 7回2安打無失点に抑え3勝目を挙げた前回登板の5月27日のオリックス戦は、0-0の2回二死走者なしで杉本裕太郎を1ボールから投じた2球目134キロ見逃しを奪ったチェンジアップ、3-0の4回二死走者なしで頓宮を1ボール1ストライクから投じた3球目132キロファウル、3-0の6回一死走者なしで廣岡を1ボール1ストライクから投じた3球目の空振りなど、カウント球に投げるチェンジアップが非常に良かった。

 「キャンプでできていたことがシーズン入って、あんまり良くなかったので、キャンプで今まで積み重ねたものがやっとよくなってきたかなと思います」。

 2回杉本に対して1ボールから投じた2球目の134キロチェンジアップで見逃しを奪い1ボール1ストライクとし、続く3球目のインコース149キロのストレートで見逃しを奪った球も良かった。ストレートに関しては「まだシーズン中ですけど、クオリティ高くできているかなと思います」と手応えを掴む。

 前回のオリックス戦は序盤ストレート中心の力強い投球で、2巡目以降変化球も徐々に増えていき、6回は15球中11球が変化球だった。これはプラン通りの組み立てだったのだろうかーー。

 「プランもそうですけど、バッターの反応も見れてやれていることが良かったのかなと思います」。

 高卒3年目で年齢で言えば21歳だが、自分のことで精一杯になることなく、打者の反応を見ながら、変化球を多めにしたりと周りがしっかりと見えている。そういったことも、抑えられている要因のひとつになるのではないだろうか。

 田中自身、今自分のやりたいパフォーマンスは「ある程度、できているのかなと思います」と話す。投げている中での自信も「ひとつひとつキャンプでやってきたことが形になってきているので、そういったものが通用すると思ってシーズンに入っています。そこがやっとより自信に変わっているかなと思います」と力を込めた。

 ここまではパ・リーグ相手の登板だったが、ここからの3週間は交流戦で、セ・リーグのチームとの対戦になる。普段は投球に専念できるが、セ・リーグ主催試合となると、指名打者制を採用しておらず、投手も打席に立つ。7日の中日戦では打席にも立つことになる。

 「交流戦とか関係なく、投げる試合はとにかく自分のやるべき仕事を全うして100%の力を出せるようにと思っています」。

 チームを勝利に導くため、今日もマリーンズファンが興奮するような熱い投球を見せる。

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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