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東北福祉大、7年ぶりに決勝進出!青山学院大は大会史上初の3連覇ならず…

第74回全日本大学野球選手権
準決勝
● 青山学院大 5 - 8 東北福祉大 ○
14安打8得点と猛攻を見せた東北福祉大(仙台六大学連盟)が青山学院大(東都大学連盟)を8-5で下し、7年ぶりに決勝へ進出を果たした。大会史上初の3連覇を目指した青山学院大は、準決勝で敗退となった。
青山学院大は、1点を追う4回一死三塁で4番・渡辺海捕手(3年・智辯和歌山)が振り逃げ。1-1の同点とすると、さらに二死二三塁から7番・大神浩郎外野手(1年・福岡大大濠)が右越えの2点適時三塁打で勝ち越し。相手の暴投もあり、4-1とリードを奪った。
しかし、東北福祉大は5回、今秋のドラフト候補、青山学院大の先発右腕・中西聖輝(4年・智辯和歌山)を攻め、一死二塁のチャンスを作ると、2番・髙岡新時内野手(3年・龍谷大平安)が149キロのストレートを捉え、左越えの適時二塁打。さらに一死満塁で、5番・垪和拓海内野手(4年・智辯学園)が147キロのストレートを打って二塁手を強襲。右前へ抜ける2点適時打で4-4同点に。青山学院大の中西は4回1/3で降板した。止まらない打線は、さらに青山学院大の2番手左腕・渡辺光羽(4年・金沢学院大附)にも襲いかかり、続く代打・冨田隼吾内野手(4年・花咲徳栄)が高めのストレートを捉え、中越えの2点適時二塁打で6-4と勝ち越し。この回、一挙5点で鮮やかな逆転劇を見せた。
東北福祉大は6回二死二塁で相手の3番手右腕・鈴木泰成(3年・東海大菅生)の内角146キロストレートを3番・佐藤悠太外野手(3年・報徳学園)が中堅バックスクリーンへ運ぶ豪快な2点本塁打で突き放した。
青山学院大は7回、一死三塁から1番・藤原夏暉内野手(4年・大阪桐蔭)の左犠飛で1点を返したものの及ばず。
▼青山学院大・安藤寧則監督
「打線にしてみればまだいけたんじゃないかなというところもあるし、守りの方ではもう1回、もう1回という、そこの粘り強さというか、相手よりもこっちが我慢強く、というところが、まだまだ僕も含めて伸びしろというか、やれたなというところ。結果、相手が勝ったということなので。この敗戦を受け止めて、やってきたことの積み重ねをもう1回見返して、やっていこうということしかない」。
▼青山学院大・中西聖輝投手〈4回1/3・84球9安打6失点(自責点5)〉
「僕自身は結構、身体の状態も良くて、ボールの切れ自体も良かったんですけど、今の自分のレベルでマックスの状態で入ったとしても、きょうの結果だったので。負けるべくして負けてしまったな、と」。
▼東北福祉大・冨田隼吾内野手
「(22時16分終了だった12日の2回戦から3連戦)疲れは多分みんなあると思うんですけど、ホテルに帰ったら洗濯して、ご飯を食べてすぐ寝て、みたいな感じで。朝もみんな眠そうにしていたんですけど、試合が始まったらもう、そこは切り替えて。(エース右腕の櫻井)頼之介(4年・聖カタリナ学園)には助けてもらった部分が多かった。決勝まで来れたので、任せっぱなしは自分たちも嫌。自分たちも打って、よりに楽させてあげたい」。
▼東北福祉大・佐藤悠太外野手
「(2点本塁打は) 真っ直ぐ一本で待って、思いきりいった結果が良かったかなと思う。(本塁打を含む5打数4安打3打点)自分は結構、固め打ちも多いので、2本目ぐらいから、きょう、いけるな、という感じだった。ことしはリーグ戦から苦しい場面が多くて、逆転する、というのが多かった。相手が強いのは分かっていたので、焦りとかはなく、しょうがないから次、次と思ってやっていた。みんないい雰囲気で、勝つために乗ってきているのかなと思う」。
(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)