○ オリオールズ 6-5 エンゼルス ●
<現地時間6月14日 オリオールパーク・アット・カムデンヤーズ>
ボルティモア・オリオールズが西地区4位エンゼルスに競り勝って2連勝。先発登板した菅野智之投手(35)は5回途中3失点という投球で勝敗付かなかった。
5月9日の前回対戦で8回途中1失点と好投を収めたエンゼルスとの再戦。中5日で先発マウンドに上がった菅野は初回、先頭打者ネトにストレートの四球を与えると、一死から3番トラウトに左翼ポール直撃の11号2ランを被弾。カウント0-1から内角ギリギリを攻めたシンカーを振り抜かれ、いきなり2点を失う立ち上がりとなった。
さらに2本の単打を浴びて二死一、二塁とピンチを招いたが、7番ウェイドJr.を遊ゴロに打ち取って追加点は与えなかった。2回表は9番ムーア、1番ネトから連続三振を奪って三者凡退。3回表にはトラウトを四球で歩かせるなど二死一、二塁とピンチを背負いながらも、無失点で切り抜けた。
オリオールズは3回裏、二死から2番アドリー・ラッチマン、3番ガナー・ヘンダーソン、4番ジョーダン・ウエストバーグの3連打が飛び出し、3対2と逆転に成功。菅野は直後の4回表をたった4球で三者凡退に抑え、打線の援護に応えた。
ところが、勝利投手の権利がかかる5回に落とし穴。先頭から死球と安打で走者を溜めると、3番トラウトを見逃し三振に仕留めたものの、4番ウォードに適時二塁打を許して同点に追いつかれた。5番オハッピーを三ゴロに打ち取って二死まで漕ぎつけたものの、6番アデルに死球を与えて満塁としたところで投手交代。2番手左腕キーガン・アキンが同点で食い止めたが、菅野は2登板続けて5回投げ切れずの降板となった。
その後、オリオールズは1点を追う6回裏、6番セドリック・ムリンスが11号2ランを放って逆転に成功。負傷者リストから復帰した7番ゲーリー・サンチェスには1号ソロも飛び出した。1点リードの9回表は守護神フェリックス・バティスタが逃げ切って今季14セーブ目。第3戦を前に今カードの勝ち越しを決めた。
この試合の菅野は4回2/3を投げて6被安打、4四死球、4奪三振、3失点という投球。80球のうちストライク46球、今季ワーストのストライク率と制球に苦しみ、初めて3つ以上の四死球数を記録するピッチングとなった。今季14戦目を終えて成績は5勝4敗、防御率3.38となっている。