◆ 通算215本塁打、シルバースラッガー賞2度の強打者を電撃獲得
現地時間15日、サンフランシスコ・ジャイアンツがボストン・レッドソックスとのトレードを成立させたと米複数メディアが報道。ラファエル・ディバース選手(28)を獲得し、対価としてジョーダン・ヒックス(28)、カイル・ハリソン(23)両投手ら複数の選手を放出したという。
ドミニカ共和国出身のディバースは2017年にMLBデビューを飾り、9シーズン通算215本塁打、696打点をマーク。2018年から三塁手のレギュラーを掴み、同年のワールドシリーズ制覇に貢献した。翌2019年に打率.311、32本塁打、115打点、OPS.916とキャリアハイの活躍を収め、2021年には38本塁打、113打点を記録。オールスターゲーム初出場を果たし、シルバースラッガーにも輝いた。
2023年に10年総額3億1350万ドルの大型契約を結ぶと、同年にもキャリア3度目の30本塁打・100打点をマークし、2度目のシルバースラッガー賞を獲得。昨季も打率.272、28本塁打、OPS.871と安定感ある数字を残した。今季は開幕から73試合に出場して打率.272、15本塁打、58打点、OPS.905という成績。同15日のヤンキース戦では15号ソロを放ち、3連戦スイープに貢献していた。
今季のレッドソックスには昨季ゴールドグラブ賞に輝いた三塁手アレックス・ブレグマンが加入。当初ディバースは三塁手としての出場にこだわりを見せたが、結果的にはブレグマンに守備位置を譲り、開幕から指名打者での出場を続けていた。5月に正一塁手トリストン・カサスが今季全休となった際には一塁転向の打診を拒否するなど、起用法を巡る首脳陣との対立が報じられていた。
3年連続でポストシーズン進出を逃しているジャイアンツだが、今季は開幕から好調な戦いぶりを見せ、同15日の試合前時点で41勝30敗。地区首位ドジャースと1ゲーム差の2位につけている。チームにはゴールドグラブ賞5度の名三塁手マット・チャップマンが2030年までの契約で在籍し、現在は右手の炎症で負傷者リストに入っている。
なお、レッドソックスへ移る右腕ヒックスは2018年に剛腕リリーフとしてカージナルスでデビューを飾り、昨季から4年契約でジャイアンツに加入。今季は13登板で1勝5敗、防御率6.47と苦しみ、6月3日から負傷者リストに入っている。2023年デビューの左腕ハリソンは昨季7勝を挙げ、今季は8登板で1勝1敗、防御率4.56という成績。今回の移籍報道を受け、同日に予定されていたドジャース戦への登板を急きょ回避した。