● マリナーズ 0-2 レッドソックス ○
<現地時間6月16日 T-モバイル・パーク>
ボストン・レッドソックスが西地区2位マリナーズとの敵地カード初戦に完封勝利。MLB有望株ランキング1位に選出されているロマン・アンソニー外野手(21)がMLB初本塁打を放ち、チームを勝利に導いた。
レッドソックスは現地15日、通算215本塁打、シルバースラッガー賞3度の強打者ラファエル・ディバースを1対4の大型トレードでジャイアンツに放出。シーズン前半戦真っ只中の6月に勝率5割付近で善戦するチームが、2033年まで契約の残る28歳の主砲を放出するという異例の人事となった。それでもクレイグ・ブレスロー編成本部長は同16日の試合前、「今季を諦めて白旗を振った訳ではない」と話し、4年ぶりのポストシーズン出場に向けて戦い続ける姿勢を強調した。
そんな中で迎えた西海岸での敵地9連戦。レッドソックスは初回、3番アンソニーが先発右腕ギルバートの外角高めシンカーを叩き、右中間スタンドへ。新たな主軸打者として期待されるルーキーがデビュー7戦目で待望の1号アーチを描き、貴重な先制点を挙げた。
3回表には、ディバースに代わって2番打者を務めたエイブラハム・トロが起用に応える適時打を放ち、リードを拡大した。投げては先発右腕ルーカス・ジオリトが6回10奪三振、無失点と快投を見せ、今季3勝目をマーク。ブルペン3投手が完封リレーで試合を締め括った。
この勝利によりレッドソックスは今季最長の6連勝を収め、ここまで38勝36敗。アメリカン・リーグ東地区4位ながらワイルドカード圏内3番手につけ、地区首位ヤンキースまで5.5ゲーム差としている。