○ エンゼルス 6x-5 レンジャーズ ●
<現地時間7月7日 エンゼル・スタジアム>
ロサンゼルス・エンゼルスが同地区3位レンジャーズとの本拠地4連戦を先勝。先発登板した菊池雄星投手(34)は5回4失点という投球で勝敗付かなかった。
中4日で同地区カード初戦を迎えた菊池は初回、先頭打者ハガーティのピッチャー返しをグラブで弾くと、その後の打球処理でマウンドから降りる際に体勢を崩し、転倒して一回転。いきなりアクシデントに見舞われ、モンゴメリー監督代行、トレーナーらが駆け付ける事態となった。
投球練習の後、無死一塁で試合を再開するも、2番シーガーに中越え飛距離430フィート(約131メートル)の12号2ランを被弾。後続3人を打ち取って1回表を終えたが、2点先制を許す立ち上がりとなった。
サイ・ヤング賞2度の右腕デグロムに対するエンゼルス打線は、1回裏にマイク・トラウトの犠飛で反撃開始。菊池が2回表をゼロに抑えると、その裏に菊池とバッテリーを組むトラビス・ダーノーが5号2ランを放ち、スコア3対2と逆転に成功した。
ところが菊池は3回表にも先頭出塁を許し、前の打席で本塁打のシーガーを歩かせて無死一、二塁とピンチを招いた。3番セミエンからこの試合最初の空振り三振を奪い、4番ガルシアを2球で追い込むも、外角に大きく外れたチェンジアップをライト前に運ばれて同点適時打。さらに、二死一、三塁となった後、6番ハイムにも適時内野安打を浴び、再逆転を許した。
4回表はこの試合最初の三者凡退を記録し、5回表も無失点として投手交代。3対4とリードを許した状態でマウンドを降りたが、6回裏にダーノーが同点適時打を放つなど5対4と再び試合をひっくり返し、菊池の黒星は帳消しとなった。
その後、エンゼルスは5対5の同点で迎えた9回裏、二死満塁とチャンスを作り、ノーラン・シャヌエルが押し出し四球を選んでサヨナラ勝利。3連敗をストップさせ、レンジャーズを上回って地区3位に浮上した。
前日にはマリナーズ所属時の2021年以来、自身2度目のオールスターゲーム選出が決まった菊池。この試合では5回97球を投げて6被安打、2四球、4奪三振、4失点という投球で、球宴選出を祝う白星を挙げることはできず。今季成績は3勝6敗、防御率3.02となっている。