ロッテ・澤田圭佑 (C) Kyodo News

 ロッテの澤田圭佑が8日の日本ハム戦にリリーフ登板し、1回を無失点に抑え、再昇格後、2試合連続でスコアボードに0を入れた。

 澤田は1-4の6回にマウンドに上がると、先頭の田宮裕涼をサード・安田尚憲の好守備にも助けられ1アウトを奪う。続く石井一成を1ボール2ストライクから132キロのスプリットで空振り三振、最後は水谷瞬を1ボール2ストライクから投じた4球目の129キロスライダーで中飛に仕留め、1イニングを15球、三者凡退に片づけた。

 澤田がテンポよく3人で抑えたことが、その裏の攻撃に繋がったのか、寺地隆成、ソトの適時打などで同点に追いついた。

◆ ファームで取り組んできたこと

 澤田は5月14日に今季初昇格を果たすと、5試合に登板したが、連投となった5月24日と25日の西武戦、2試合連続で失点し、5月26日に一軍登録抹消された。

 ファームでは、2回を無失点に抑えた6月5日のオイシックス戦、3-4の6回一死走者なしで中澤英明を2ストライクから外角の147キロストレートで見逃し三振に仕留めるなど、右打者のアウトコースにストレートを多めに投げれば、1回を無失点に抑えた6月21日の西武二軍戦では同日に投じた17球中、10球がスライダーとストレートよりもスライダーの割合が高い日もあった。澤田本人は、オイシックス戦で右打者のアウトコースにストレートが多かったのも、西武戦でスライダーが多かったのも特に意図はなかったという。

 では、ファームではどんなことを意識して取り組んできたのかーー。

 「フォームの微調整ができたかなと思います。ちょっと微妙に違うかなと思っていたところを探りながらやっていました」。

 現在も微調整してきたフォームの感覚は良いとのことだ。

◆ スライダー

 6月21日の西武二軍戦でスライダーの投球割合が多かったように、ファームでもスライダーを投げることが非常に多かった。

 昨年の秋からスライダーの改良を重ね、昨年10月31日の取材で「今こんな感じかなというのが出てき始めて、ちょっと面白くなっています」と話し、今年1月23日の取材でも「今も引き続き投げています。変化球のメインになってくるかもしれないですね」と、今季の変化球の中で軸になる可能性があることを示唆していた。

 シーズンが始まってからも5月7日の楽天戦、0-4の7回一死走者なしで浅村栄斗を2ボール2ストライクから外角の131キロのスライダーで見逃し三振に仕留めた。「浅村さんが三振しているくらいなので、結構自信を持って投げていこうかなと思っています」と好感触を掴んだ。

 ファームで過ごしていた期間も、スライダーの状態が良く、「いつでも勝負球にできるんじゃないかくらいの信頼度が上がっています。スライダーはいいんじゃないかなと思います」と手応えを掴み、再昇格後、初登板となった7月6日のオリックス戦では、1-4の8回無死走者なしでディアスを2ボール2ストライクから5球目の132キロスライダーで空振り三振に打ち取った。

◆ スプリット

 130キロ代とスピードが上がったスプリットも良い。澤田といえば、23年11月5日の取材で「僕はチェンジアップが得意なんですけどフォークが苦手なんですよ」と話していた中で、速い130キロを超えるスプリットを投げられるようになった理由はあるのだろうかーー。

 「イメージだけ変えて、まだ振ってもらっていない。完全にボール球になっているので、もうちょっとバッターが反応してくれるようなところに投げていこうかなと思います」。

 現在は120キロ前後のチェンジアップ、130キロ以上のスプリットの“二刀流”で落ち球は勝負している。

 先発、リリーフを含めて、若手の台頭が目立つ中で、澤田も若手に負けじと、一軍で貢献していきたいところ。「1試合でも多く投げられるように頑張ります」。ここから一軍のブルペンに欠かせない存在になっていく。

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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