◆ 「空振りで止めたいという強い気持ち」が裏目に
中日が劇的な逆転勝利を飾った。中日は2点ビハインドの9回、巨人の守護神・ライデル・マルティネスから二死二・三塁のチャンスを作り、4番の細川成也がレフトスタンドへ3ランを放ち逆転。その裏のピンチも何とかしのぎ、昨夜の借りを返すことに成功した。
なんと798日ぶりのセーブ失敗となったライデル・マルティネスに関し、9日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた高木豊氏は「まだ2点差ありましたけど、ワイルドピッチが伏線になりましたね」と一死一・二塁からワイルドピッチでそれぞれのランナーを進塁させてしまった点を問題視した。
解説者として出演した館山昌平氏も「単打でも、もしかすると2点差を追いつかれてしまうんではないかというところで、このバッターを投げ切って空振りで止めたいという強い気持ちが、逆に変化球がゾーンに入ってしまったのかなというところはありますよね」と一打同点のシチュエーションがコントロールを乱す要素だったと分析した。
また高木氏は「一塁が空いているので、次のボスラーの天秤にかけることはできなかったですかね」と疑問を投げかけると、館山氏も「できたと思います。特に前の打席三振、その前の打席がダブルプレイというところで、満塁策ということも考えたとは思うんです」ともちろんその策もあったと即答。「それよりももう気持ち。開幕から30何試合をね、無失点というところで、絶対的なクローザーですから、そこはピッチャーの選択というところを尊重したんだと思うんです」とマルティネスのプライドを尊重したのではと推測した。
だが結果は最悪となったことで「あずま球場自体も大きな球場ですし、もう少し丁寧に慎重に行ってもよかった場面かなというところはあります。1点取られてでも単打を目指すというか、押し出してもまだまだ1点差。色んなことが可能性としてはできたかもしれませんね」と視野を広げるべきだったと締めた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2025』