○ レッドソックス 10-2 ロッキーズ ●
<現地時間7月9日 フェンウェイ・パーク>
ボストン・レッドソックスが大勝を収め、今季最長に並ぶ6連勝。吉田正尚外野手(31)は「6番・指名打者」で今季初出場を飾り、猛打賞の活躍を収めた。
吉田は昨季オフに受けた右肩手術の影響により開幕に出遅れ、今季94試合目にして初出場。2回裏、5番ナルバエスが8号先制ソロを放った直後に第1打席を迎えると、カウント2-0から先発右腕センザテラが投じた高めフォーシームを弾き返して中前安打。今季初打席でいきなり安打を放ち、本拠地ファンを沸かせた。
1点リードの4回裏、一死三塁の好機だった第2打席は、カウント2-1から内角高めのフォーシームを引っ張って一二塁間を破り、ライト前への適時打。今季初安打に続いて初打点を記録し、スコア2対0とリードを拡大した。
4点リードの6回裏、先頭での第3打席は、2番手左腕ロリソンと対戦。カウント2-1から高めのフォーシームで二ゴロに打ち取られた。
3点リードの8回裏、再び先頭での第4打席は、4番手右腕ハルボーセンと対戦。フルカウントから低めのスプリットに右手一本でバットを合わせると、打球は右翼線でワンバウンドしてからスタンドに入り、エンタイトル二塁打。続く7番ロミー・ゴンザレスが5号ダメ押し2ランを放ち、本塁に生還した。
MLB3年目の吉田は今春オープン戦こそ指名打者として出場したものの、開幕からは負傷者リストに入って再調整を続けていた。現地7月2日にマイナーで復帰を果たし、約3ヶ月遅れのメジャー初出場で4打数3安打、1打点、1得点。昨季8月28日のブルージェイズ戦以来となる猛打賞を記録した。
レッドソックスは先発全員の14安打、10得点と打線が爆発し、2カード連続のスイープに成功。投げては先発右腕ルーカス・ジオリトが6回無失点と好投し、今季6勝目をマークした。日本時間11日から行われるオールスターゲーム前の最終カードでは、1.5ゲーム差の地区3位レイズと本拠地4連戦を戦う。