天敵相手に先制したが追加点は奪えず、踏ん張っていた投手陣も息切れ。DeNAが巨人相手に痛い延長戦を落とした。
序盤は順調だった。2回に牧秀悟が完璧なホームランで、山﨑伊織から4試合目にして初得点を挙げ、先発のアンソニー・ケイは巨人打線を7回まで零封。そのまま勝ち切りたかったが8回に丸佳浩に同点打を浴びると、延長11回には坂本勇人にレフトスタンドへ放り込まれ万事休すとなってしまった。
三浦監督は「先制できたのは良かったんですけどね。牧のホームラン1本でしたから…」と苦手克服とはならなかったことを反省。それでも「ヒットは出るようになってきたというところはあります」と光も見えてきたと前を向きつつも「なかなか結果に繋げられていないのが現状ですね」と巨人戦5連敗の現実には厳しい表情となった。
唯一の得点となったホームランを放った牧も「今日に関しては伊織も多分投げ辛かったと思っていたのでは。球数を投げさせたりとチームとしてこうするということはできたと思います」と対策は遂行できたとしたが「やっぱり負けてしまいましたし…」と結果に繋げられなかったことに表情を曇らせた。またこれで巨人に2勝8敗となってしまったことには「選手としてそんなにやり辛いわけではないんですけど、勝ち負けでは負けが多くなってますし、なかなか自分たちの野球ができていない部分もある」とキャプテンとして悔しさを滲ませていた。
首位阪神が独走しているセ・リーグ。奪首のためには、苦手巨人相手のこのカード連勝しなくては先が見えない。
取材・文・写真:萩原孝弘