ロッテ・早坂響[撮影=山下拓人]

 「早くここで投げたいなというか、戻ってきたいなと思いました」。

 ロッテの早坂響は1年目の昨季、ZOZOマリンスタジアムで行われた新人合同自主トレの際、本拠地でのマウンドに上がりたいという思いを口にしていたが、その目標が達成された。

 ZOZOマリンスタジアムで行われた12日の西武戦、0-5の9回に登板。先頭の渡部聖弥を147キロのストレートで二飛に仕留めると、続く長谷川信哉をストレートで左飛、最後は古賀悠斗を146キロのストレートで右飛に打ち取り、一軍公式戦初めてのZOZOマリンスタジアムでのマウンドは1回を無失点に抑えた。

◆ ファームで課題を持って過ごす

 早坂は高卒2年目の今季、5月11日に一軍登録され、同日の西武戦で一軍デビューを果たし、同月14日の楽天戦で1回を無失点に抑えたが、同月16日に一軍登録抹消された。

 実際に一軍登板して、「真っ直ぐは自分の武器だと思うんですけど、それもしっかり前に弾き返されたりしたので、そこはまだ練習してレベルアップしていけないところかなと思いました」と課題を口にし、「細かいことよりも四球を減らす、ファーストストライク取るとか、ピッチャーとしてのシンプルだけど難しいようなところを一番意識して、とにかくゼロで抑えていくことを意識してやっています」とファーム降格直後に話していた。

 5月16日に一軍登録抹消されてから7月11日に再昇格するまで早坂は、「ファームでしっかりゼロで抑えられているところがあるので、少しずつ結果を出せるようになってきたかなと思います」と、ファームで8試合・12回2/3を投げ、防御率0.71、7被安打、10奪三振、3与四球という投球内容と、課題を克服した印象だ。

 四球が減少し、2イニング投げた6月10日のDeNA二軍戦こそ37球だったが、6月22日の西武二軍戦が2回・23球、7月2日の楽天二軍戦が2回・19球、7月5日のヤクルト二軍戦が2回・27球、7月8日の日本ハム二軍戦が2回・26球と、少ない球数で抑えていた。

 その理由について「今までボール1球投げたら、そのボールの残像というか、イメージみたいなものを引きずってしまって、よくない方にズルズルいくことがあったんですけど、気持ちの切り替えだったり、四球を出しても次のバッターでしっかり勝負する気持ちでやれているところが良い方向に行っているのかなと思います」と説明した。

 ファームでは2イニング投げた登板の多くが、1イニング目は「自分の持ち味としてストレートを磨いていきたいところがあるので、ストレートで勝負していくところをキャッチャーと話しています」と、ストレート主体の投球で、7月2日の楽天二軍戦が1イニング目の7回に14球中12球ストレートを投げれば、7月5日のヤクルト二軍戦は1イニング目の6回は9球全てストレートだった。

 変化球でもフォークで空振りが奪え、本人も「最近だと安定してカウントを取れているかなと思います」と話し、スライダーも「空振り取れたりとか、カウントを取れたりもできるようになってきているかなと思います」と良い感覚で投げられている。

 前回昇格した時よりも、「数字的なところでも防御率も下がってきていて、打たれているところも最近は連打されなくなってきている。変化球もそうですが、劇的という感じではないですけど、少しずつ良くなっているかなと思います」と成長して一軍の舞台に戻ってきた。

 「1日でも長く、ずっと今シーズン一軍で投げ続ける気持ちでやっていきたいと思います」と力強い言葉を残した早坂。同学年の寺地隆成、木村優人は一足早く一軍で活躍している。「自分は自分みたいなところはあるんですけど、たとえば木村、寺地が活躍していたら刺激になる部分はありますね」。同学年の寺地、木村とともに一軍で躍動する姿、ZOZOマリンスタジアムで活躍する姿がそう遠くない未来に訪れるはずだ。

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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