○ パドレス 5-4 フィリーズ ●
<現地時間7月12日 ペトコ・パーク>
サンディエゴ・パドレスが東地区首位フィリーズにカード勝ち越し。先発登板したダルビッシュ有投手(38)は5回途中4失点で勝敗付かず。5番手としてリリーフ登板した松井裕樹投手(29)は今季3ホールド目を記録した。
現地7日の今季初登板から中4日でのマウンドとなったダルビッシュ。初回無失点の立ち上がりを見せるも、2回表の先頭打者に死球を与え、さらに暴投で無死二塁とピンチを招いた。続く5番カステラノスが放ったピッチャー返しに背面キャッチを試みたが打球を弾き、その後に一塁へ悪送球。自身の失策で先制を許すと、7番リアルミュートにも適時二塁打を浴び、2点目を失った。
それでも打線が2回裏にフィリーズのエース右腕ウィーラーを攻め立て、ジャクソン・メリルの6号同点2ラン、バッテリーを組むマーティン・マルドナドの適時打で逆転に成功。援護を貰ったダルビッシュは3回表を無失点に抑え、4回表にはこの試合最初の三者凡退を記録した。
そして1点リードで勝利投手の権利がかかる5回表を迎えるも、先頭から四球と安打で無死一、二塁とピンチ。続く1番ターナーを左飛、2番シュワーバーはこの試合最速96.8マイル(約155.8キロ)のシンカーで見逃し三振に仕留め、二死まで漕ぎつけた。しかし、3番ハーパーを四球で歩かせると、途中出場の4番ソーサに三遊間を破られて2失点。スコア3対4と逆転を許し、イニング途中で投手交代が告げられた。
その後、パドレスは6回裏にメリルがこの試合2発目となる7号ソロを放ち、ダルビッシュの黒星を帳消しに。続く7回裏にはフェルナンド・タティスJr.とルイス・アラエスの連打でチャンスを作り、マニー・マチャドの犠飛でリードを奪い返した。
1点リードの8回表、二死一塁という状況で登板した松井は、右の代打ケンプに右前安打を許して二死一、三塁とピンチを背負うも、9番マーシュを遊飛に仕留めてリードを守った。続く9回表を6番手右腕ジェレミア・エストラダが締めて3連勝を飾り、ナショナル・リーグ西地区の単独2位に浮上。首位ドジャースとの差を4.5ゲームとしている。
MLB14年目のダルビッシュは右肘痛の影響により開幕に出遅れ、現地7日のダイヤモンドバックス戦で復帰。今季2戦目となったこの試合は4回2/3、83球を投げて5被安打、2四死球、2奪三振、4失点という内容に終わり、歴代単独トップとなる日米通算204勝目は後半戦にお預けとなった。
松井は6月23日から7月にかけての5登板で計10失点を喫していたが、今カードでは2試合続けて無失点リリーフを果たし、5月27日以来のホールドを記録。ここまで39登板で2勝1敗、3ホールド1セーブ、防御率5.05を記録している。