ロッテドラフト5位・廣池康志郎(撮影=岩下雄太)

 「ストレートのアベレージを上げたいと思っています、アベレージは150キロくらい投げられるようにして、マックスは155を目指していきたいかなと思います」。

 ロッテの廣池康志郎は今年1月の新人合同自主トレ期間中に、最速155キロを目標に掲げていたが、本拠地・ZOZOマリンスタジアムでの一軍公式戦初登板となった20日のオリックス戦で目標の155キロを計測した。

 大学4年間でストレートのスピードが12キロアップの最速153キロを記録。プロ入りしてからは4月20日の取材で「まだ試合で投げていないので、ブルペンで球速を計測しているんですけど、大学の時よりかはアベレージも上がってストレートは投げていけている。ストレートの質を上げていきたいと思います」と話した中で、ファーム公式戦初登板となった4月30日の巨人二軍戦で150キロ以上のストレートを連発。

 5月9日のDeNA二軍戦では、1-8の7回一死走者なしで蓮を2ストライクから空振り三振に仕留めた3球目のストレートは自己最速となる154キロを計測した。

 6月21日のDeNA戦で、一軍の公式戦初登板。初回は10球中8球がストレートと力で押し込む投球で三者凡退に抑えたが、2回に牧秀悟、筒香嘉智、戸柱恭孝に3者連続本塁打を浴び、「自分の真っ直ぐは投げられたと思うんですけど、変化球がまだまだだなって。やっぱり真っ直ぐを生かす為に変化球を磨いていかないといけないなと思いました」と、2回4安打3失点のホロ苦い初登板となった。

 翌22日に一軍登録抹消され、再び一軍を目指す戦いが始まった。「ファームではやっぱり自分の中で変化球が得意ではないので、変化球でカウントを取ることを意識してやってきました」。

 6回・86球を投げ7安打2失点に抑えた7月2日の楽天二軍戦では、「一軍で投げてみて、変化球の時に腕が緩んだり、カウントが不利な時に変化球で取れたら楽にピッチングができるなと思っているので、楽天戦は変化球スライダーが一番制球もできたので、スライダー主体のピッチングになりました」と、ストレートが28球、スライダーが27球、ツーシームが14球、スプリットが10球、カーブが7球と変化球主体のピッチング。

 プロ入り後最多の92球を投げた7月12日の楽天二軍戦は、ストレート30球、次いでチェンジアップが19球と、テーマを持ってファームでは投げているように見えた。

 本人に確認すると、「ピッチングコーチとかと話したりして、前回は真っ直ぐとチェンジアップが多くて、毎回課題を持って取り組んでいます」と教えてくれた。

 廣池は「自分の中で一番ストレートが自信のある球なので、真っ直ぐをブラさないように。まっすぐを軸にピッチングを組み立てて、変化球を磨いていけたらなと思っています」と話した。

 7月19日に一軍登録されると、20日のオリックス戦で、再昇格後初登板。8-2の9回にマウンドに上がると、先頭の西野真弘を2ボール2ストライクから「今は右左投げられるカーブとチェンジアップの調子が良くて、その2球種が投げる球数的には多いかなと思います」と試合前の取材で話していた112キロのカーブで空振り三振、杉本裕太郎を134キロのスライダーで右飛、頓宮裕真には2ストライクから投じた4球目自己最速となる155キロのストレートでファウルにさせ、最後は6球目の148キロのストレートで三直に打ち取り試合を締めた。

 廣池は同日の試合前練習後の取材で、「今回中継ぎとして呼ばれたので、短いイニングになると思うんですけど、三者凡退でしっかり抑えて帰って来れるようにしたいです」と話した中で、きっちりと三者凡退に抑え、吉井理人監督も試合後、「堂々とストライク先行で良かったと思います」と評価した。

 本拠地・ZOZOマリンスタジアムでの初マウンドで、マリーンズファンに改めて潜在能力の高さを見せた右腕。ここからどういう成長曲線を描いていくか非常に楽しみだ。

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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